関西おとぎ草紙 (8) 熱烈なる伝統

さすがに蝉の声がほとんどなくなった。むしろ朝から秋の虫が鳴いてたりする勢い。でも陽射しは結構さくっと来るので、やはりこの1週間が夏の締めくくりかな。
実家帰省はここから2日め。実質ほとんどおまけと思った方がよろしいかと。

既出の通り、今度の実家は大雑把に言うと泉州地方になる。この地方には全国的に大変有名なお祭りがある。それにまつわる施設があるというので、帰る前に立ち寄ってみることにした。

その名も岸和田だんじり会館。なんだこの「名称さえあれば説明不要」な直球っぷり。

まず入場券を買う。すぐ近くの岸和田城にも入れる共通券でもあんまり値段変わらんらしい。じゃ、そっちで。

入るといきなりこれ。なんか戸畑の山笠の逆みたいな形やな。

かつて現役だっただんじりがいくつか展示されている。彫刻の細かさが半端ない。

上の階にもいろいろあるらしいので上がってみる。

あらかわいい。手で持てるくらいのミニバージョンだった。

屋根の先端についてるやつもミニ版で。なんだけど、アップで撮ったらこわかった。

さらに上のフロアへ。各町の法被がずらり。模様がそれぞれ独特でいい感じ。にしても、町の数が多すぎて把握できない。9月と10月合わせたら数十あるんじゃなかったっけ。

法被を眺めていたら、係の人から「もうすぐ大画面でムービー上映しますよ」と言われて、上から観ることにした。内容は祭りのハイライト。

さっきの提灯がこの距離。なるほど、吹き抜けの上には通路があったんやね。

ちなみにその直後、同じ係の人から「3D 映像もありますよ」と言われて、ついでにそっちも観る。だんじり車載カメラ目線を青赤メガネかけて観るという、微妙にシュールな出し物。
でもそれより更にシュールだったのは、実物大だんじり屋根が直接床に置いてあって実際乗れるってやつ。さすがにそれは乗らなかったが、地元のお子様は将来の自分を思い浮かべて乗ったりするんだろうか。

てな感じで、30分くらいで1周完了。本番は観に来れないと思うので、気分だけ味わうにはいいかも。

その後、ついでの岸和田城。

見た目は城だが、中身は資料館。でも高台にあるので眺望はまあまあ。関空発着の飛行機も一応見えるよ。

時間がなくなってきたので、すぐそこの岸城神社は外からそっと覗いて終了。ちょうど今この記事を出した頃くらいから、ここは宮入りの熱い現場と化すことになる。

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