台湾に行きたいわん (21) 九份/狹窄小路

昼間、室内から結構な大きさの羽音が。いつの間に入ったのやら、カメムシ様が鎮座しておられた。もちろん速やかにお引き取りいただいたのだが、こんだけ寒くなってもまだ出てくるもんやなぁ。ベランダの出入りはもうしばらく注意だ。
さて台湾4日め、この日のメインイベントへ。

バスの客がみんな降りた理由はいうまでもなく、台湾屈指の著名観光地だから。ここは九份。瑞芳(區民廣場)からのバスは九份経由の系統が複数あり、当家が乗ってきた 788 もそのひとつ。

下車すると目の前に、まずはどうぞと無料の展望台。海沿いの街ははるか下、結構登ってきたもんだ。

すぐそこに路地への入口があるが、その前に確認しておきたいことがある。そうそう、いきなり余談だが、ジャケ買いした方のパイナップルケーキ(箱がパインの形)はこのセブンイレブンの奥にある店のもの。

台北へお帰りの際は、この道沿いをちょっとだけ上がったところのバス停「九份老街」が便利。乗り換えなしで市内直結の高速バスが出ている。台北駅より手前の捷運忠孝復興駅まで行くもの(基隆客運 1062)と、市内経由で板橋方面まで行くもの(台北客運 965)の2系統。お宿の位置や後の予定によって選ぶのがよいかと。

にしても、普通のでかい高速バスがこの車道をぐいぐい走ってくるのはなかなかの迫力。

散策においては基山街という路地がメインストリートとなる。ではいよいよ突入。

って狭いな! 広くないのはわかってたけど。平日(水曜)真っ昼間、しかもコロナ以降日本人が減った状況でこれとは、土日はさぞヤバかろう。流れに従って淡々と進むのみ。

時折行列店が出現して行く手を塞ぎがち。魚丸とは魚肉だんごのことで、ローカルフード店でよく見かける(当家も後日食べた)。にしても、この混雑の中で昼食処を探すのは困難を極めそうだ。瑞芳で済ませてきてよかった。

雑貨屋、おみやげのお菓子にお茶、そしてイートイン。さまざまなジャンルの店が両脇に詰まっている。

おっと、これは台中で車輪餅と名乗っていたあのお菓子。紅豆餅ともいうのか。なんと台湾でも呼び名が混在しているらしい。そんなとこまで日本と同じ現象が…。

石畳の路地は、ところどころで左右に曲がる。先の見通せなさがまた、景色の密度を高めている。

芋圓(タロイモだんご)というお菓子も名物のようだ。昼間でも暗めの場所では提灯が点いていて、夕方以降の景色を想像。

やがて、基山街と交差する別の路地に行き当たる。この豎崎路の先に、あの有名スポット。勢いで入店した話は長くなるので、次回改めて。

ふぅ。ひと息ついたところで、基山街に戻ってさらに先へ。

つきあたりで視界が開けた。どうやら展望台が複数あるようだ。にしても、眼下にあるその道をバスで上がってきたのか。樹木をかすりながら走る香港の2階建てバスとは、また別の意味でスリリングな行程だった。

その先にも別の展望台。ぼちぼち歩いたこともあり、バス停前のを含めてそれぞれちょっとずつ異なる角度。

九份といえば夕方まで滞在したい人も多いことだろう。

旅全体のスケジュールに余裕のある人なら、灯りが映えるまで粘るのもまた一興。

我々はあえて明るいうちの撤収を選んだ。だって混むから。

こうして、来た道を戻って最初の地点まで戻ってきた。

バス停で待つこと10分ほど、965 系統に続いて 1062 系統のバスが到着。

瑞芳からの路線バス、この高速バス、いずれも IC カード対応。さらにこの車両は Wi-Fi まで搭載。eSIM 持ちの当家は使わなかったものの、海外勢にはありがたいね。

バスは瑞芳を抜けて基隆市郊外を経由。国旗がはためく橋、行きの電車でも別地点で見かけたな。このあと高速(国道1号)に入り、松山の少し手前から一般道に戻る。途中下車も考えたけど、結局終点まで乗った。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。