すみれの街のダリア

初詣の1軒めは実家近隣にて済ませてあったのだが、ご近所のいつもの寺社にも2週に分けてごあいさつしてきた。いずれも屋台などなく人出もそれなりで、スムーズにおまいり終了。風物詩がなくてちょっと寂しい一方、快適ではあるんだよな。
さて今回は、秋の山陰旅から帰った直後の近場ぶらぶら話。

宝塚がダリアの産地であることを知ったのは、なぜか旅の最中。皆生温泉のテレビで、松江市内の庭園にて池にダリアを浮かべた話題を取り上げていた。実は宝塚と松江は姉妹都市らしく、その縁で贈られたもののようだ。

てことで、ここはダリア園。全国的には歌劇のイメージが9割であろう宝塚市、こんな景色もあるのね。

上佐曽利という珍しげな名を持つエリアに位置する同園。ちょっと前の改正で、このバス路線はここが終点(=以遠は廃止)になったらしい。と書くといかにもバスを使ったかのようだが、当家からは車の方が断然近いのでありまして。

冒頭の写真は、園内にある「お立ち台」からのもの。花がまばらに見えるのには理由がある。入場が有料であるかわりに、来場者は好きな花を切って持ち帰ることができるシステム。すでに前週から開園していたようで、そりゃ立派な花からなくなりますわ。

ダリアってこういう丸っこいイメージがある。と思ってたんだけど、

品種改良で形状のバリエーションがやたらあるのはバラと同じだった。

色も実にさまざまで、燃え盛る炎のようだったり、

深みを感じるオレンジ系だったり。

周囲をうかがうと、花を持ち帰りたいタイプの人と、我々のように写真を撮りたくて来た人に二分されている。後者もいろいろで、一眼でじっくり撮る派から、こどもの映え写真に熱心な派まで。

一輪の花と向き合う分には、他の人を気にすることなく(距離も自然と空く)のんびり撮れる環境。

変わった形状の品種を探し歩いたり、品種の名前を先に見つけてから咲き具合で選んだり。

昼頃になるとやや空いてきたので、花畑っぽい引きの構図にも手を出してみたり。

ほぼ全域を回って歩いた結果、なんだかんだで1時間以上経っていた。

それにつけても、難しかったのは日照条件の変化。一般的な感覚では晴れと呼びたい青空ながら、ぼちぼち雲あり。たまにさっと曇ると、びっくりするくらい残念な色合いに仕上がる。

陽射しさえあれば、秋らしい色の空を見上げるのも楽しい。

この日はそもそも、山陰旅明けの休養枠として休みにした日だった。雨ばかりの旅行から一転、ここで青空分を補給したようなもんだ。

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