古今東西天王寺 (2) 住友の庭広く・1
11 Mar 2019
先月半ばに続いて今月も土日返上出勤日をこなした旦那さん。さすがに休まんと疲れるので今日は代休。もうちっと天気がよければ気晴らし散歩も捗るところだが。とりあえずのんびり過ごしつつ、平穏に日常を送れるありがたさを思うこの日付であった。
さて月初の大阪市内、午後からが散歩の本番。
慶沢園。入口からお察しの通り日本庭園である。入場料は要るものの、お一人様たったの 150 円。その安さも訪問の決め手だったとかなんとか。
元はと言えば住友財閥の邸宅に付属していたお庭。というか、さっき行った美術館の敷地もろとも住友家の敷地だったところを、転居を機に「ここ(邸宅跡地)に美術館を作ってね」との条件つきでまるごと大阪市へ寄付して今に至る。ので、当然ながら美術館のすぐ脇が庭園ということになる。
同様に寄贈された中之島図書館しかり、住友家が大阪の文化面に寄与した功績は大きいものがあるようだ。
入ってきたのは南西の角。ここから反時計回りに歩いていくとしよう。
片隅に枝垂れ梅。水の滴るようすを描写したかのようにも見えるあたりは、自然の造形がなせる技か。
広い四阿も配置してあり、窓越しに庭のほぼ全体を見渡すこともできる。
その四阿が面しているのが、中央に位置する大きな池。これをぐるり囲むように遊歩道がめぐらされている。
かつて池の対岸にあった邸宅の外観まではわからないが、まるで最初からこうだったかのようにどんと構える美術館。どこか和風のビジュアルは、庭からの視線を意識してのことだったのかもしれない。
この日は風もあまりなく、なかなかの水鏡。常緑樹もさすがに冬の色合いだが、これはこれで渋くもあり。
お、なにかいる。あれはサギですね。
ぐるり回って、池の東側へと進む。
遊歩道に敷かれた石は確かにちょっと滑りやすく、そこへなんとも手作り感ある注意書き。4ヶ国語対応もすっかりよく観る光景となったが、ここの知名度はどのくらいあるのかね。
あちらこちらに春の気配を感じながらの散歩。この時間帯は比較的空いており、行き違う人は少なめ。順光となる午前中の方が賑わっていたりして。
梅のシーズンも徐々に終わりが近づいている。月末にはもう桜が観られることだろう。
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