欧羅巴円舞曲 I ブダペストの空 (36) Széchenyi Gyógyfürdő

盆のさいたま帰省は無事終了。よそんちの子(甥とか)が大きくなるのは早いなー。今回訪問タイミングが合わなかった子たちもすっかり成長して、みんなわたしより背が高くなった模様。などと感心しつつ、お墓参りと庭いじり等で過ごしたのであった。
さて中断してました欧州旅、4日めラストはいかにもな観光のお話。

お宿のタオル交換にこだわっていたのには、もちろん理由がある。ようやく掃除が終わったところで、荷物を絞り込んでタオルとともに軽いバッグに詰め、地下鉄を M2 から M1 へと乗り継いで、この日最後の目的地に到着。

今朝下見したセーチェニ温泉にいよいよ入るぞ。
では早速そこの入口から、と言いたいところだが、まず入口のチョイスが曲者。よその人にくっついて列に並んだものの、掲示された料金表をいくらガン見しても希望コースが書いてない。尋ねてみたら「キャビンの人は正面口から入ってね」あ、はい。

下見の時に写真を撮った南側へ回り込み、中央のドアから入った。しかし、コースによってアプローチが違うならどっかに書いておいてもいいような気がする。

温泉利用にはいくつか料金体系が存在しており、地元民用のパス等を除けば、専有着替えブース兼荷物置き場を使える「キャビン」と、共有着替えブースを使って荷物を棚にしまう「ロッカー」の実質2択。
だったらロッカーは入場料と割り切って、2人でキャビン使えばいいよね。そこで「1キャビン・1ロッカー」でお支払い。平日は若干安いとはいえそこそこの額(キャビン 5700Ft、ロッカー 5200Ft)なんで、クレジットカード使えて助かった。
腕時計状の IC チップを改札にかざして入場。目の前で待っている係員さんの指示に従い、キャビン番号を特定する機械にもチップをかざし、番号を覚えて進む。

こちらがキャビンエリア。

2人同時に着替えるくらいのスペースは充分にある。観ての通り頭上は網でカバーしてあるけど、その程度なんでごつい貴重品はお持ち込みしないのが賢明。一眼を置いてきたのは正解だった。

ドアの鍵は、外からは IC チップをぐるぐる部分にかざし、内側ではチップを使わず取っ手下のつまみで開閉。2人で検証したので、後者がちゃんと閉まってんのか確認できた。

ヨーロッパの温泉は基本的に水着必須。この日のために十数年ぶりに水着を購入しておいた。あとラッシュガードとビニールバッグとスマホ防水ケースとビーチサンダル…ってサンダル宿に忘れたし。おいおい。ま、ウィーンで使うか。
まず外のプールを目指す。が、建物は東西に長く、なかなか出口が見つからない。どうやら外へ出るドアは東端と西端にしかないようだ。滑る足元に注意しつつ(だから本当はサンダル推奨)しばらく探して、ようやく到達。

うおー。めっちゃ広い。あとめっちゃ人多い。とてもそうは見えないけどこれが温泉か。へー。

西の湯はほんのり温かく(38度)、そして深い(1.38m)。ちびっこは湯の中で歩くのも難儀する。なお、他のお客さんがなんとなく特定方向ばかり観ているように見えるのは、でかいプロジェクターでワールドカップ中継してたから。欧州のサッカー熱たるや。

中央のプール(水泳用)を挟んで東の湯はすごくぬるい(30〜34度)。ちょっとあったかい水くらい。
ほんとに長居するんなら、内風呂でバッチリ温まってからここでだらだらするのが多分よい。というのも、予想以上に風が冷たく感じたもんで。当時の外気は27度。でも湯から出るとすごく寒い。そういう意味でもラッシュガード推奨。

荷物(主にカメラとスマホ)のこともあって我々は終始ふちにくっついて過ごしていたが、リピーターならタオルくらいしか持たずに中央でのんびり、流れるプールでぐるぐるするのもまた一興かと。

ひとしきり外の空気を楽しんだあとは、10以上ある内風呂めぐり。ものによって微妙に湯温が異なり、濃厚な温泉成分をしっかり感じられた。しばらくお肌すべすべだったから間違いない。ここまでの疲れも、これでだいぶほぐれたように思う。

小一時間お湯を堪能して、この日の活動は終了。
もうゆっくりしたかったので、外食ではなくスーパーで軽いものを購入。それをもぐもぐしつつ、部屋のテレビでワールドカップ観戦。メッシが華麗なゴールを決めたアルゼンチン戦を見届けて、21時前に床についた。

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