実録・おひとり様物語 再生編 (4) 渡辺通24時
29 Apr 2008
F1 は昨夜のうちに観たが(無事でよかった)今日頑張って他番組の HDD も整頓したら、すっかり電池切れ。夕食前に昼寝してしまった。財布も軽いし、次の遠出まではおとなしくして節約だ。
ネタ目当てで奔走していたようにしか見えない今回の日程だが、ちゃーんと休憩タイムもあった。ので、ちょっとくつろぎ系のまとめ。
ライブから宿に戻って、しばらくは食事に出かけられない状態だった。デジカメ、携帯、そして自分。全部揃っておつかれさん。片っ端から充電器に繋ぎ、自分はとりあえず足だけでも休ませようと、部屋の片隅のソファをひっぱってきてオットマン代わりに椅子の横に置いた。それでライブレポに全力注いでて休憩になるのか、という話はさておき。
そうこうしているうちに、日付が変わりかけていた。すかさず携帯でワンセグを立ち上げ、録画待機。部屋の37型液晶テレビも同じチャンネルに。ワンセグが地デジより更に数秒遅れなのを利用して、大画面の CM 終了タイミングから数秒ずらして開始。
♪たらん、たらん、らん
きたー!
TNC といえば、天気予報。県内にいたときはあまりにも日常すぎて、録画するという発想すらなかった。だから今回、どうしても持ち帰りたかったのだ。
天気がいいのは嬉しいが、そうすると予報番組は短い。当然、BGM も長くは聴けない。しかも謎すぎる映像。正味1分少々、あっという間のひとときは、確かにメモリーカードに記録された。でもこれ、携帯以外で観れないよね。いいんだか悪いんだか。
それより気になったのは、メロディラインをたどった音色が完全に消えていたこと。何故だ。
ともかく見届けたところで、思い出す。24時を回ったこの時まで、夕食をとらずに過ごしてしまったことを。夜食べるのが身体に悪いのは百も承知。だが、食べずに朝まで持つかと言われると自信がない。しかも屋台に行けてない。天神まで来て屋台行かずに帰れるか!
中洲の屋台街は少々距離があって、ひとり歩きはやばいかもしれん。念のためにと調べておいた、宿近隣の情報が役に立った。徒歩数分の駐車場の前だったっけ。とりあえず周辺を探しに…
あった。てかこれ渡辺通の歩道の上なんすけど! さすが博多。
遅い時間にしては、2組ほど先客が。メニューをもらってとりあえずカクテルを1杯頼み、料理をチェック。あ、焼きラーメンだ。なんでも近頃屋台では定番らしい。じゃ、それ。
ラーメンを焼いたのではなく、少なめスープ(いうまでもなく、とんこつ)とともに炒めたもの。わりと濃厚だが、これがどんどん行けてしまう。海鮮も肉も野菜も、よくばりな具だくさん。瞬く間にたいらげてしまった。…き、今日だけだよこんな遅くに食べるの。
すっかり満腹で、屋台を後にした。
人影もほとんどない歩道。バスの消えた車道。夜の住人しか観ることのできない風景。
次の日。バス祭りをひとしきり楽しんだ後、名前だけで充分懐かしいビルたちを眺めていた。電線のほとんどが地下化された、広い空の下。
イムズ。愛眼ビル。
天神コア。左手にはソラリア。
市内に住んでいたわけじゃないから、他に新しいビルができたのかどうかも判らない。でも、CM 等で名を聴き慣れたあの頃から変わらないビルはこの通り健在。
…あれ。そういえば、あれはどこだっけ。そう思いつつソラリア前を通過しかけて、頭上の文字が目に入った。
それだ!
「公園通り」を抜けると、バスセンターの裏側に緑の世界。その横には、都心としては贅沢な空間が広がっている。
警固公園。これまでも天神に来たらほぼ100%の確率で立ち寄っていた、お気に入りの場所。ビルを挟んで向こう側の、バスとタクシーの大群を忘れさせる驚異の癒しパワー。
池を囲む花壇のそこここで、数種類の花たちが競うように咲き誇っていた。
この白さがまぶしいったらありゃしない。春だね。
ちょっと見上げれば、空港を飛び立ったばかりの飛行機がお腹を見せて去っていく。
降り注ぐ陽光。ソラリアに入っているコミュニティ FM のスタジオから、流れ続けるトーク。そして、広場に正午の時報が響いた。
福岡市って都市としては良いところだと思う。東京から遠いのが本当に惜しまれる。まぁ、だからこそマイペース維持が可能なんだろうけど。
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