実録・おひとり様物語 誕生編 (3) とらわれの鳥

日付が変わる前に必ず、と思っていた、今日最大のミッションを済ませた。ごはん…ではなく、ケーキ。
夜遅いせいか、残念ながらいちごショートがなかったので、チョコケーキで勘弁してね。チョコ好きだからいいよね。と、義理チョコであげた大袋いっぱいのミニチョコを嬉しそうにほおばっていた姿を思い浮かべながら、小雨が降り出したような気がする赤羽の街を足早に宿へと進んだ。

※この記事に限り、正月小倉編読了を前提にしています。

10月13日。
今年もこの日が来たよ。
ハッピーバースデー、長野。

直接伝える最後の機会を逸してから、11年。毎年こうやって、届くことのない声を書き続けている。
これがいけないのかな、と思う時もある。
毎年同じことを言ってる。元気でいてくれれば消息は知れないままでいい、と言いながら、この日付が来ると必ず気にしてる。
だからなのかな。
あれからずっと、何があっても結局ひとりに戻ってしまうのは。

わたしは未だ、心に住み着いた彼から巣立てずにいるのか。
いつかは自立しなければと、ずっと思っているんだよ。
一緒に歩いて行ける人と、出会えることを信じてる。そうすればきっと旅立てる。

こうしてひとりで旅を重ねているのは、その前に、ひとりで生きる力を持とうとしている潜在意志なのかもしれないな、と、ふと思った。

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