神在月の陰陽路 (28) 安らぐ楽園・1

居住エリアや通勤通学経路みたいに、知ってる場所がニュースになると微妙な気分やねぇ。まあもっとも自分でも空き巣未遂に遭ったことあるような土地ではあまり驚きもなかったりするわけだが。
と、そんな物騒な話はさておき、秋旅ラストは観光モードを前後編で。

城下という電停から少し歩くと、岡山城を含む公園が広がっている。城でもなにかイベントが催されていたようだが、我々の目的はそちらではなく、川を渡ってお隣にあった。

後楽園。といってもここは岡山なので、遊園地で握手する東京のアレではない。いわゆる日本三名園の一角をなす方の後楽園である。あと偕楽園に行ったらまた日本三大○○制覇が1つ増えるわけだが、それはさておき。

正面から入り、鶴が暮らす場所などを経由して開けた場所に出る。

庭園内をよく見渡せる場所にあるのが、藩主用の延養亭。きっと計算されつくして配置されたであろう、極めて整った池周辺の造形が印象に残る。

その池は川の如く園内へ続く。曲水のカーブの形状は美しく、水もとても綺麗。

振り返れば雲ひとつないと言っていいレベルの快晴。晴れの国の名にふさわしい風景を、江戸時代のお客も楽しんだだろうか。

中央に広がる大きな池は沢の池という。

所々にこしらえてある島や小屋。無風とはいかないまでも、水面はそれらをよく映している。

ちょっとした高台(唯心山)に登って、池周辺を俯瞰してみた。この角度では、園外にあるはずの現代的建築物はまるで見当たらない。国指定の特別名勝ともなれば、そのくらいの景観は気を遣って当然か。
余談だが、今回の中国地方巡りに際して、顔認識機能がついたコンデジを1台追加投入した。各地で第三者へ気軽に記念撮影を頼むためのもので、出雲などで活躍してくれた。そのカメラに実は即席パノラマ機能がついており、主に使っていた旦那さんはパノラマのコツをうまいことつかんでいたようだ。こういう広大な場所で、かつ魚眼などで歪ませたくない場合に便利そう。

山を降りたところに、またひとつ建物があった。

流店といって、休憩所として作られたらしい。10月とはいえ陽気に恵まれたこともあり、まさに休憩目的で人気を集めていた。建物内に水路を通したおもしろい構造で、夏でも涼しそう。

水中に配置された石はそれぞれ形も素材も違い、中には富士山を思わせるものも。

これ自体はそんな感じで風流なものであったが、我々が利用中に風流どころではない事案が発生。
お隣に座っていた夫婦と思われる2人が、セルフ記念撮影をミニ三脚でやろうとして、床に置いた三脚がカメラごと水路にドボン。「そういう時は電源入れずに乾かした方がいいっすよ」と旦那さんがアドバイスするか迷っている間に、ご主人が電源オンしてしまった。御愁傷様です。
多分、時間が経っても流店の話する度にそっちばっかり思い出すんだろうなぁ。皆様も旅先でのセルフ撮影にはお気をつけあれ。え、うち? セルフ手持ちツーショット撮影得意なんで無問題。

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