異邦人、香港に遊ぶ (27) 港鐵探訪・2

明日からちょっと更新お休みになる予定。香港みやげをまだ渡せてないところがあるんで、近況報告兼ねて持って行きますわ。ここんとこ忙しかったし、今回は詰め込まずのんびりしてくることになるんちゃうかな。
さて香港3日め、午前のハイライトはこちらになります。

旺角東駅の写真を撮るのを前日忘れていたので、改めて。トイレ使ったついでとも言う。

かつてここで本土列車客の出入国を行っていた時期もあるらしく(現在は紅磡に集約している模様)その名残をなんとなく感じるコンコース。謎の宇宙おたまじゃくしみたいなオブジェが浮いてたんだが、あれはアートなんすかね。

ホームは地上にもかかわらず、橋上駅舎がどーんと構えているため昼でも暗い。そして工事中で地面は「不平」。小心くんの出番は多い。

米語でいう watch your step は、元英領らしく mind the gap となる。車両からも、普通列車のドアが開いている間は「足元にご注意ください」、閉まる前には「電車のドアから離れてください」とアナウンスが流れる。しかも3ヶ国語(広東語・北京語・英語)だから言い終わるまで地味に長い。日本で同じことやったら遅延の元やな。

幸か不幸か、ここでの駅撮りは天候を問わない。

壁の影が大半にかかるとか細かいことは気にしない。

だがしかし、例によって東鐵線の高頻度運転により、本命接近中に対向列車到着。つい焦ってしまい、タイミングやら立ち位置やらいろいろと残念なことになってあえなく終了。ちーん。

いや、ここで諦めるのはまだ早い。本土行きの列車はもう1本ある。そこで場所を変えることにした。

ほんのちょっと山を越えて新界エリアへ入ったところにある、大圍という駅。どうやら郊外ベッドタウンのひとつらしく、どーんと背の高いマンションはあるわ、昨日同様に小学生を迎えに来た家族がたくさんいるわ。

ここも複数路線が交差する乗り換え駅で、ちょっとした空港並みに綺麗かつ現代的に整備されている。

しかしまあよく降る。車両断面上部がすぼまっていることも災いして、上屋と車両の間から容赦なくガンガン吹き込む雨を、みんな傘や鞄で避けて乗り込む。要は台風レベル3継続中でございまして、そりゃ学校も午前で終わるわな。

でだ。ホームのどこで撮るかをしばし思案。

紅磡寄りにも行ってみる。奥の影がちょっと気になる。

やっぱこのへんかなぁ。被りさえしなければこっちの方がいいなぁ。
とかなんとか悩みつつ、両岸の発車案内を凝視してタイミングを読む。そしてこちら側ホームより早く、通過列車を意味する文字列があちら側で流れた。機関車が牽引する国際列車と、背後からの普通電車がほぼ同時に近づいてくる。被られるまでが勝負。ズームをひっぱりながら数枚連写。

ふぅ。なんとか間に合いました。リベンジした甲斐はあった。
おそらくこれが広州行き列車だったと思われる。深緑に黄色い帯の10両(最後尾は荷物車兼用)を、ライトブルーの機関車が牽く。しかもこれは港鐵ではなく、広州鉄路集団(中国本土の公営企業)所有の編成。本土に一切足を踏み入れたことのない我々にとっては、一瞬とはいえあちらの世界を垣間見る貴重な体験となった。

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