異邦人、香港に遊ぶ (28) 下午茶会

ふぅ。旦那さんが今日まで休み取れたんで、土曜から2泊3日で岐阜実家行ってきた。主目的は旅のみやげ話。天気いまいちなのもわかってたし、今回は立派なカメラを持たず温泉や食事などでのんびりしてきた。次はまた春かな。
てことで香港話再開、3日めのメインイベントについて。

一旦お宿に戻り、このためだけに持ってきたモノを取り出し「身支度」をして出かける。外は風雨。それでもなんとかエントランスに辿り着き、中の人に目的を告げて案内してもらう。そしてこんな場所に通された。

我々のお宿のすぐ近く、尖沙咀でもっとも海沿いに建つインターコンチネンタル香港。対岸の香港島の景色を窓いっぱいに楽しめるロビーラウンジで、アフタヌーンティーが提供されている。かつてイギリス領だった名残は、そういう慣習が健在なあたりにも感じられる。前回はそれどころじゃなかったから、食を楽しむ一環としてこういう贅沢なひとときも体験してみよう。

「身支度」というのは、候補のひとつだったペニンシュラでドレスコードがスマートカジュアルと指定されていた影響。そもそも普段ドレスコードに縁のない我々、まずスマートカジュアルとはなんぞやから入り、出発前にわざわざ衣類の買い出しに行くくらいには気合を入れて臨んだ。ところがいざ着席してみると、ジャケットどころか T シャツ短パンの西洋人のおっさんなどが座っているレベルの超カジュアル状態。つまり施設によるってことすね。はい。

ともかくティーセット(2人分 $608+サービス料 10%)の注文を済ませ、まずは紅茶が運ばれてきた。それぞれ定番の、ダージリンにアールグレイ。

未だ台風レベルは3を維持。時折雨が強まり、島の景色は時折幻のように消えてはまたふと現れる。その様子を眺めつつ、ゆっくりとお茶を飲みながら過ごすこと30分弱。

セットのお料理到着。中央でナプキンに包まれているのがスコーン(プレーンとブルーベリーか何か)、その奥の3段の棚にお菓子と軽食が並ぶ。
まずスコーンを温かいうちに、最下段のジャム&クリーム3種それぞれで食べ比べ。ふつうのいちごジャム、オリジナルのあんずジャム、そして鉄板のクロテッドクリーム。

上段はハムロールや西京焼風のお魚など、中段はケーキ、マカロン、ムースなどなど。さらりといける物もあったが、左端のミニケーキと右から2番めのマンゴーミルフィーユがガツンと甘い。ほんと正統派の西洋おやつは甘さが容赦ないわー、と、日式に慣れた日本人2名の感想。
つーか一見少なそうに見えるかもしれんけどとんでもない。超おなかいっぱいになる。一応全部食べたけど「やっとのこと」と言っていい。

しかも食べきる前に追加で冷たいムースまで来るし。食べたけど。

こうして、優雅というよりは想定ラインを大きく超える満腹感を得た、1時間少々のお茶席であった。その後宿に帰り、動きやすい格好に戻り、しばらくひっくり返って食休みタイムを過ごすこととなる。

なお余談だが、訪問当時のインターコンチ周辺は絶賛工事中。地下道からの一番近い出口は上写真の左側わずかに見切れた位置にしかなく、エントランスまでのゆるい坂道は屋根もなく。そういう意味でアクセスが残念な状況だったのは惜しまれる。まあシェラトンも地下出口からは屋根の途切れる経路しかないから五十歩百歩か。

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