街の中の生き証人 (1) 最高峰の館・1
12 Dec 2012
昨夜は HND の皆様で忘年会。料理もお話も大変おいしゅうございました。こう言うと古い人間のようだが、オンラインに載らない談義ってのはまた別の楽しさがあるよねー。
さてここからは10月最終週、またまた都内にて。どうも最近都内ばかり行ってしまう。
この日まず訪れたのは、やっぱり丸の内にある昭和初期の建物。
横書き文字が右スタートなあたりがいかにも戦前である。
というわけで、こちらは明治生命館。重要文化財指定も納得の風格。それにしてはやたらと綺麗だが、今世紀に入ってからの大規模改修の際に、原型を保持しながらリフレッシュが図られたのだろう。
上の写真にある扉は、高級レストランの入口になっている。我々庶民の目的はそっちじゃないので、見学入口に向けて回り込む。
窓の格子も繊細な作り込み。
角を曲がって少し行くと西玄関が見えてくる。
もうこの柱だけでも見応え満点っていう。この柱頭の図案は、館内の資料室に展示されていた。
てっきり内部はカメラ不可かと思いきや、非商用なら OK とのこと。ありがたく撮影続行するとして、エレベーターでまずは2階へ。
するといきなり吹き抜けを囲む回廊。醸し出される重厚感に思わず足が止まる。
何がすごいって、あらゆる調度品及び装飾に一切の妥協が感じられない点。天井や柱は言うまでもなく、壁上部の処理に至るまで徹底的なこだわりが漂っている。惜しみなく技術と予算が注ぎ込まれた結果だろうな。
資料室経由で会議室へ。
なにかものすごく VIP が集いそうなというか、ここに会議で呼ばれた時点で萎縮しそうな。壁に多用された深い焦げ茶の木がそう見せるのか。
椅子も経年変化こそあれど、一糸乱れぬ肘掛けのアールが見事。
で、隣に控室。控えにしておくのはもったいないレベル。
会議室前にも別の吹き抜けがあった。この階下のラウンジには行きそびれた。
どちらを向いても圧倒されるばかりだが、そう言いつつあちらこちらで撮り放題なのが当家クオリティ。旦那さんは魚眼を取り出して楽しそうにしていた。
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