こうべ三景さんぽ (2) 灘浜の主張
10 Nov 2021
ここんとこ一気に最低気温が下がった印象。薄めカットソーにウインドブレーカーではちょっと肌寒い感じ。というか、単純に今まで「秋にしてはあったかい」が続いていただけなんやろな。切り替え時を間違うと風邪ひくし、いろいろ気をつけてこ。
さて引き続き10月の神戸ぶらぶら話。
駅前からおおよそ南向きに伸びた道を、ひたすら進む。
途中で国道2号線を越える。片道5車線はなかなかの見応え。
続けて阪神高速3号をくぐると、当家初訪問エリアに入る。HAT 神戸。震災後に大規模開発された広大な湾岸地区で、どの駅からも微妙に中途半端な位置にあることは知っていた。足を踏み入れるのが初めてなのは、今まで来る用事がなかっただけのこと。
一角には UR の団地として立派なタワーがボンボン建っており、復興住宅としての一面があったことも確かだろう。ただ家賃もかなり立派なもので、正直ちょっと手が出ない。
学校も各種取り揃えており、電柱地下化などインフラも現代仕様。
そんな HAT の目玉施設のひとつとして、今世紀に入って建てられたのが兵庫県立美術館。
今日はここに用事があって来た。屋上の物体に見覚えがあると思ったら、少し前にお色直しされたシンボルオブジェの「美かえる(みかえる)」。その話題をどっかで見聞きしたんやな。
歩道橋を渡り、大きな壁の先にエントランスへのアプローチが待つ。
こちらで9月から11月にかけて開催されていたのが「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展。
実は当家、ハリポタ自体の知識は手薄でして、わたしは映画4作めまで、旦那さんに至っては履修歴ゼロ。うっすらとしたキャラ情報を手がかりに、と言いたいところだが、未視聴部分の物語に関する言及があっても意外と大丈夫だった。もちろんハリポタ知識を要する展示もあるんだが、大英図書館の所蔵物から魔法関連をピックアップという貴重な一面が大きく、それこそファンタジーに出そうな文献が実在していた時点で興味深い。こういったバックボーンがあってのアレなんですな。
難を言えば動線がお世辞にもよろしくなく、特に前半どーしても1展示品ごとに大渋滞が発生していたのは残念。人の背後からさらっと観られれば楽なのだが、なんせ文字の小さい文献が多くてですね。
ところで、おもてを眺めていた頃からうっすらあった既視感の正体に、館内で気づいた。展示室以外ならよかろうと、企画展示の前後でカメラをごそごそ。
コンクリート打ちっぱなし。あっちこっちにガラス。
名乗らなくても伝わってくる圧倒的安藤忠雄感。ですよねー。
実用物というより鑑賞対象に適したイメージが強い安藤建築。とはいえ公営の美術館なので、さすがに展示室部分の実用性はちゃんとしているはず(と思いたい)。
せっかく初めて来たので、さらに駅利用実績を増やしにいく。
阪神の岩屋。灘よりだいぶ近い。
線路が見当たらないのは、ちょうどこのあたりで地下区間に入るから。半分掘割状のホームは、西端から実質トンネルの中。「列車通過時の風」に対する注意喚起が、大阪の地下鉄並みに念入りに掲示されていた。
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