あたらしい旅行様式 (10) 異人の棲む園・2
28 Oct 2020
長崎の話をここでやってる最中に、新幹線の列車名が決まったようで。かもめ。ですよねー。むしろそれ以外何があるんかと。気にするとしたら 885 系の使い道。ソニックを白に統一で 883 終了とか仮説を立てていると、やっぱ乗れる時に乗るの大事。
さてグラバー園見学はここから本題。
丘の上に着くと、敷地内の一番高いところに最初の館が建っている。
旧三菱第2ドックハウス。その名が示す通り、造船所からの寄贈を受けての移築物件。
2階のテラスに出たところで、なぜかこのタイミングで鳴る母からの電話。いま留守な理由をつい曖昧にしてしまったのは、「コロナなのに旅行」を身内に話すことに関して若干の気兼ねがあったのかもしれん。
それはさておき、ここは実質的に展望台の役目を持っているようだ。ほぼ 180 度、海側の景色がよく見える。
緑の向こうには大波止とクルーズ船のターミナル。このご時世では後者に来る船もなく。
湾の対岸に、昨日登った稲佐山。あっちから見えるなら、当然こっちからも視界良好。
ここから下りながら、各建物を回っていく順路が設定されている。表示に従って進む。
旧長崎高商表門衛所。高商とは高等商業学校の略で、長崎大学の前身らしい。
造船所がもっともよく見えるのはこの地点かもしれない。
このときドック内で建造中だった船、その正体が現場ではわからぬままだったが、帰宅後に調べ直して判明。新日本海フェリー系列の「東京九州フェリー」で使用される「はまゆう」。なんと、当家が目撃したわずか2日後に進水式が行われていた。
もう少し下ったところに、道を挟んで比較的小ぶりな2棟が向かい合って建つ。
旧長崎地方裁判所長官舎。見学対象というより、洋館のロケーションを活かした写真館としての利用が主なようだ。
その対面に、旧ウォーカー住宅。
移築されたのは一部にすぎないようだが、現在建っている規模だと少人数家族にちょうどよさそうな広さ。
さらに進むと、今度はまた趣の異なる平屋の建物へ。
旧リンガー住宅(重要文化財)。いうまでもなく、リンガーハットの名の由来となったリンガー氏の住まい。
貿易以外にもあれこれ幅広く事業を手がけていただけあって、応接間などが充実している。
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