名士が愛した近江 (3) 記念する形
5 Feb 2019
実家から餅が届く。プレーン&よもぎという組み合わせ、どう考えても岐阜の本家からもらったことのあるものと同じなのだが、本家の流派(?)は切り餅。今回来たのは丸餅。今度確認してみよう。それより、1個あたりの密度が高くて満腹感すごいわ。
さて引き続き近江八幡から、後半はモダンな感じで。
白雲館という明治初期の建築。
もともと学校として建てられた名残が、滋賀県名物飛び出し小僧にもうかがえる。役場などを経て、現在は観光案内所として一般開放されており、1階はあれやこれやのパンフがいっぱい。
2階にも上がることができた。ステンドグラスといういかにも洋風な装飾でありつつ、絵柄がどう観ても和風なあたりが興味深い。
でだ。この先は、駐車場で入手したマップ一式から別の冊子を使う。全般的に観光スポットを網羅したものとは別に、ヴォーリズさんによる建築物に焦点を当てたものも添えられていた。これをもとに彼の足跡をどんどんたどっていく。お目当てはざっくり 1km 四方くらいの範囲内に点在しており、いい散歩になるだろう。
最初にやってきたのはその名もズバリ、ヴォーリズ記念館。要するに元自宅である。中に入るのは事前予約が必要とのことで、外観のみ拝見。確かに洋館なんだけど、なんかこう和のエッセンスを感じる不思議。
その至近に、教育会館とハイド記念館(いずれも登録有形文化財)。当初は幼稚園の建物で、周囲に中学や高校などができて「ヴォーリズ学園」となっている。現役の学校ということで、これまた外観のみ敷地外から拝見。週末で人気がなくて助かった。
学園のあたりを東端に、あとは西(正確には南南西に近い)方向へ。数区画戻って、次に見つかるのはこちら。
旧八幡郵便局。彼の建築作品の保存に携わっている NPO の拠点にもなっているようで、2階へ上がると写真や図面などがずらり。手がけた建物の図面や、彼の生涯に関する資料が閲覧できた。
それにしてもおしゃれなエントランスである(この部分は後年の復元)。
1階は多目的スペースとして使われており、採光も工夫されていて意外と明るい空間。
観るべき作品はまだまだある。
商魂たくましそうな飛び出し小僧を振り返りつつ、さらに西へ。
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