さくらまつまち (1) 老舗流の洒落

当家近辺に桜の木が複数ある。昨日からの雨風により、ベランダに花びらが結構おいでになった。シーズンが終わりつつあるのを惜しみつつ、ささっとおそうじ。また来年ね。
さて今回は、引っ越し準備が着々と進みつつあった3月中旬のちょっとした気分転換について。

それぞれに仕事を片付けた金曜の夜。都内で集合して、向かった先は三越。

三越前駅から地上に出ると、レトロモダンなデザインの看板が迎えてくれる。が、通りに出て視点を建物壁面へ移すと、一瞬言葉を失う。

ピンクやなぁ。ピンクリボンやってた時の香港ペニンシュラもびっくり。

勿論、常日頃からこの色なわけではない。日本橋桜フェスティバルという催しの一環で、桜が咲く前から桜色のライトアップを施してしまおうという企画。昨年もこの季節に行われていたようだが、我々は今年初めて知ったので来てみた次第。

で、日本橋界隈の歴史的建築等がターゲットに選ばれた模様。

三越本店と三井本館。隣り合ったどうしで建築様式の違いも楽しいが、ピンクの色合いも結構違う。

後者の角っこでは、さらに桜テクスチャの投影も行われていた。写真だとわかりづらいが、延々と花びらが舞い続けてる状態。

中央通りに出て対岸へと渡り、ちょっと距離をおいて鑑賞。

ヴィトンやエルメスといった高級ブランドの華やぎも、今回ばかりは桜色にお株を奪われている。

威風堂々たる金融機関、その本丸がこのような装いに変身するとは、建設当時は予想もされていなかったに違いない。

そんな2棟が並び立つ交差点では、我々以外にも何人かがカメラやスマホを向けていた。

ところで、三越に対しては1つだけつっこみたい点がある。

「越後屋 お主も春よのう」…それ、いつか上手いこと言おうと思って大事にとってあったフレーズなんですかね。

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