欧羅巴円舞曲 I ブダペストの空 (10) Mátyás Templom, Halászbástya

このスーパー猛暑の中、結局買い物以外ろくに外出しなかった連休。じゃあ今日何しようかなと思いきや、昼から某三昧が始まったためむしろヒマで正解だったという。アレ以来凍結されてたいろんなものを刺激されていろいろと感慨深いものもあり。
さて欧州旅2日めですが、このへんからしばらく非鉄モードへ。

電車からバスに乗り換え。このバスのりばは電停の平たいエリア内ではなく、それを見下ろす坂道の上にあったけど、まあ乗り換えが近いことには変わりない。

しばらく乗って、それっぽいところで下車。バス停の名は三位一体広場(Szentháromság tér)。

観ての通りとっても小さなバス。大阪人にしかわからん例えで恐縮だが、うめぐるバスと大差ない。綺麗だし乗り心地もぼちぼちだったから、新しい車両なんだろうな。

何がそれっぽいのかと言うと次の目的地。広場周辺には、市内観光スポットとしてトップクラスの著名な建造物が並んでいる。

ひときわ目を引くのは、白い尖塔が美しい建物。こちらはマーチャーシュ教会(聖堂)。もともと築 700 年くらいは経つものの、いろんな歴史的経緯をたどった末、100 年ほど前におおよそ本来の姿に修復され、さらに先の大戦後の修復も経て今に至る模様。

特に屋根のモザイク装飾が美しく、壁の色とのコントラストもあいまって見応えあり。ただ今回は先を急ぐ必要があったため、この中に入る時間はなかったのが今思えばちょっと残念。

その傍らには、広場の名の元にもなっている三位一体像。文字通りのテーマを描いているためか、絵画をそのまま立体化したような趣もある。

という広場。なので、そりゃあもう大変な数の観光客がそこらじゅうに展開している。自分らも含めて。
なお余談だが、教会のすぐ後ろに建っているのはなんとヒルトン。このような立地に進出するにあたり、景観に対して最大限の配慮を行った結果、初見では気づかないほど周囲に溶け込む仕上がりに。その徹底っぷりにあっぱれ。でもきっとお高いんでしょう?

でだ。それほどの有名スポットに来ておきながら、どこにも寄らず帰ったわけではない。このエリアで唯一入場料を支払ったのが、教会の東側に位置する「漁夫の砦」。

とんがり屋根とそれをつなぐ回廊全体が砦の構成物。ちなみに中央の御方は聖イシュトヴァーンと言いまして、ハンガリーの初代国王・イシュトヴァーン1世さんが後に聖人となられたそうで。
そんな像を囲むように建つ砦、足元を歩くだけなら無料だが、今回は入場券が必要な上階に行く。他施設との共通券もあるんだけど、我々は砦単体のものを購入して、階段入口でチケット確認を経て上階へ。

おー、これは期待できそう。もう少し進んで回廊のメイン部分へ。

足元の街のみならず、ドナウ川越しにペストの街並みを一望できる。いいねぇ。これなら「目的」も果たせそうだ。
そう、今回の旅において「当初計画とまったく違う予定」を入れることになったイベントは、ここから観覧が可能だった。まもなく午後の部が始まるだろう。

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