山里に春来たりなば (4) 城下青し・3
18 Jun 2018
東震災以来のでかい揺れを食らってしまった。東京の皆様からは FB、実家からはメール、さらには小倉の友人から電話まで方々からご心配いただきまして、既報の通り当家は無事です。しかし、こんな日に限って休んでた自分はある意味強運なのか。
とりあえず一旦落ち着いて余震に気を配りつつ、今日も岩村散歩から。
おや、これはちょっと粋な観光案内所。どうやらかつては銀行だったようだ。
どことなくギリギリ身に覚えのあるテイストの外観をした店もちらほら。昭和中期の景色も、すでに歴史の一コマとなりつつあるのかもしれん。
こういう地区の人が郵便受けに趣向を凝らす傾向は、どの町でもよく見かける。
ふと気づけば随分と大勢の人が、自分たちと同様に歩いている。
やっぱりこれはドラマ効果なのか、それとも古い町並みブーム健在なのか。
桝形を越えると、またえらい古めかしい看板が…と思いきや、よくよく観るとなんかへん。新聞の名前がおかしい。あっ、これ人工的にウェザリングしたやつやないかい。どうやらドラマの大道具をそのまま残したらしい。すごいなー最近の背景美術テクは。
なんかもうどこまでが仕込みでどこまでが実物なのかよくわからん(この餅屋のフクロウは仕込み)。
しまいには「岐」ナンバーをまとった現役駆動可能なレトロカーまで登場。
ある意味、現実とフィクションが渾然一体となった不思議な空間。ロケ地巡礼らしき熱心な人も複数見かけたが、きっと彼らにとっても訪れ甲斐あったことだろう。
しばらく進むと、道は二手に分かれる。
こっちの方が古そうな雰囲気。行ってみよう。
そして気づく。なにやら家をまたいで祭事の飾り付けのようなものが施されている。午後から稚児行列が練り歩くようだ。そこまで観ているといつまでたっても実家に着かないので、その情報が得られただけでもよしとしよう。
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