神々住まう盆地で (2) まちなみの趣

ちょうど家の生鮮品ストックを使い切ったとこだったんで、金曜だし、と仕事終わりに外食ディナー。スペインバルっぽいお店、なかなかおいしゅうございました。生ハムチーズとどて煮がメニューに並ぶ不思議な店だったわ。
さて引き続き、8月の奈良ちょこっと日帰り旅から。

おまいりの後。車に戻って地図を観ると、なにやら近場(?)にアレがあるらしい。じゃあ行こうか。

というわけで、走ること30分少々。宇陀松山と呼ばれる、古いおうちのあるところにやってまいりました。まあいつものやつです。伝統的なんちゃら(ちゃんと重伝建指定されてる)。
ここは実質的に観光案内所となっている、松山地区まちづくりセンター「千軒舎」の中庭。屋内では案内人と思われるご老人が、訪れたおっちゃんに歴史を熱く語っていた。

特に予備知識も何もなくふらりと来ただけなんだが、ともあれ少々歩いてみる。

こちらはどうやら現役の和菓子屋さんのようだ。存在感ある看板が特徴的。

福祉会館、とあるが、いかにも漂う役所感。と思ったら見事ビンゴ、かつての町役場だった。味のあるエントランス。

道は結構向こうの方まで続いている。どこまでが指定範囲なのかな。暑かったこともあり、あまり遠くまでは行かなかった。江戸クラスの古いお宅がもっと奥にあったらしいが、まあそれはそれ。

観た限りでは、こちらの「森野旧薬園」はなかなか風格のある外観。この奥が薬草園になっており、民間人が作ったものとしては国内最古クラスらしい。て、さっき神社で薬草っぽいものたくさん観てきたような気がするぞ。奈良のこのへんはそういう伝統があるのか。

1階が格子メインの木の色合い、2階が白壁。コントラストの美しさは、この手の町を歩くと印象に残るもののひとつ。

冬寒く、水も綺麗だというこのエリア。それを利用して、昔から葛の加工が盛んであったという。葛粉は食用に、根っこは薬に(葛根湯やね)。薬関係の商家が多いのはそのためだろうな。

ほんの一部ではあるが、またひとつ新たに街並みを巡ることができた。

水がいいというのは後で知った話。それを踏まえると、酒蔵があるのも納得。

初霞ってちょっと前にどっかの店で飲んだ日本酒やん、と旦那さんが驚いていた。

ドライブ旅なのでお酒はおいといて、散策に最適な近隣の道の駅にて、ソフトクリームで冷却を図る。15時過ぎてもまだまだ暑い8月の末。

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