その道はうどんに通ず (3) 卯建鑑賞・2

3ヶ月ぶりの歯医者。別に具合が悪いわけではなく、年末の治療のアフターケアみたいなもん。だがクリーニングだけで終わるはずもなく、新たな詰め物ポイント(幸い虫歯ではない)を発掘されてしまったのであった。また来週〜。
さて引き続き1月の四国から。

前回書いた通り、ここの街並みは東西に延びる街道沿いにあるため、おもてに陽が当たらない建物も多い。

ただそれを差し引いてもなお、整然とうだつが並び立つ模様は美しく、またこのエリアが商家の集まる通りとして栄えていたであろうことは想像に難くない。

だいぶ西まで来たところに、なにやら別のベクトルでレトロなものを発見。

自「働」電話っすか。さすがに中の電話本体は現代のモノだが、公衆電話というものが日本で登場した頃のわりと早い時代のボックスはこんな感じだったのだろうか。

ボックスの傍にある建物は観光文化資料館というところ。いかにも役所かなにかっぽい造形やなと思ったら案の定、かつては税務署であったらしい。

引き返しつつ、改めてうだつをじっくり鑑賞。

黒く塗られた壁、そしてやや強くなってきた陽射しが、白いうだつをより引き立たせる。

松ぼっくりを積んでいたあのお宅を含む数軒の並びはひときわ美しく、青空のもとに堂々とした姿を披露していた。

だいたいこういう伝統的なんちゃらって意外と人気ありまして。歩いているうちに10時を過ぎ、我々以外の観光客も徐々に増えてきた。静かなうちにのんびりと観て回れたのはよかったわ。

駐車場へと戻る途中には、いかにも蔵を綺麗にリフォームしたと思われる小さなお店などもあった。

あ、そうだ。ついでにアレも観ていこう。

街並みの南側には川が流れており、船着き場の跡も残っている。

家の裏手にある石垣もその痕跡だろうか。今は公園的なものになっているこの空間では、翌日以降のイベントの準備中だったが、それはさておき。

観光地の写真にふぉとしょで文字乗せたみたいな説明文の置き方にちょい受けしつつ、建物探訪はこのへんにして次の目的地をめざすとしよう。

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