なにわ近代これくしょん (2) 繊維と職人

昨日から部屋のカーペットを夏用に切り替え。主にメンテ性(洗えること)触り心地を重視して選んだものだったが、うち1枚が想像以上のクッション性を発揮している。簡易ヨガマットとしてストレッチするのにちょうどよさげ。
さて引き続き大阪市内の建物探訪から。

さらに南へ少し行くと、堂々たる作品にたどりつく。

綿業会館。重要文化財であり近代化産業遺産でもある。所有者は「日本綿業倶楽部」というくらいだから元は繊維業界の団体だったのだろうが、現在は他業種の会員もいるようだ。

昭和初期の完成当時から概ね変わらぬ姿。

かつては国際会議にも使われたことがあるらしく、そういった場にふさわしい風格も漂わせている。

会員制倶楽部の建物のため、もちろん通常は外から観るだけ。月いちで有料ながら、一般向けにも事前申し込み制の見学会が開かれている。ただこれが大人気らしく、なんと5月時点で11月まで満員御礼。というか、現在は結婚式場としての一面も持ち合わせているようで、賑わっているのは実はそっちの影響じゃないかという説もあったりなかったり。

裏の階段にまで装飾性を感じる、なかなかの大物であった。

ここからまた少し北上して、御堂筋に近い方向へぶらぶら進む。

時折、ぽつんと時空に取り残されたかのように古い住宅が残っていることがある。背後ののっぽマンションとの対比がまた差異を際立たせる。

その先で、小粒ながらもこだわりを感じさせる物件が斜向かいに近接していた。

調べてもあまり正確な情報が出てこないんだが、どうやら大正から昭和にかけてのものらしい。壁のツートンカラーがポイントか。

道を挟んで北側に、清水猛商店と書いた建物。個人商店らしい規模に似合わぬ(失礼)豪華なファサードに思わずうなる。

家具や内装の職人さんのようだ。見えているのはあくまで外装だから中の人が自分で作ったわけではなさそうだが、ここに頼んだらいい仕事してくれそうな気がなんとなくする。

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