田舎ぐらしのリアリティ (3) 山間に沿う・1
6 May 2016
今春のパン祭り、当家は4枚の収穫にて終了となりました。パン買わない日もあってあと一歩のところで4枚目を諦めかけるも、だめもとで実家に尋ねてみたらなんと不足点数ぴったりのシール在庫が。お皿の用途はこれから考える。
さて連休前半戦、続いては前回までとセットみたいなお話。
越えた先、長野県側にもまた宿場町が残されているから。
妻籠宿。40年前、白川郷等とともに真っ先に「重要伝統的建造物群保存地区」(たまにはちゃんと書いとこ)に指定された、そういう意味でも由緒ある地。
実際に歩いてみると確かに、建具の年代感が明らかにさっきまでと違う。
アップダウンは馬籠より緩やか。道はさりげなくカーブが入り、見通しが利かないのはこの手の町ではいつものこと。
時折まっすぐ視界が開ける地点に出ると、真正面には山並みが絵画のようにそびえる。実際に馬籠へと続く道は背後の方向なのだが、どっちにしろ前も後ろも山であることに変わりなし。
現在も店舗として営業中の所には、お揃いの(多分)丈の短いのれんを軒先に下げていることが多かった。そうでない所も使い込まれた木の色が美しく、これはこれで見もの。
しばらく進むと、車用に整備された道と並行して昔ながらの枡形が現れる。
向かって左側の建物は川を背にしていることもあり、道の左右で随分と高低差がある。緩やかな石畳の階段で少しずつ登っていく。
ふと振り返れば、奈良井で見覚えのある石を乗せた屋根。同じ中山道だし、工法も街道を伝わってきたのだろうか。
枡形を抜けると、本陣のあった通りに出る。
こちらは白壁を使った家屋が多く、見た目の印象が先程までとかなり異なる。
そのまま進むと高札場。馬籠にも同様のものがあったが、こちらの方が撮りやすかった。高札というものが江戸期にあったことは知っていても、実際観ると意外と読みづらいもんだ。
その先はさらに道が狭くなり、家屋も道の片側だけになる。古そうなお宅が公開されているのを、ちらり覗いて引き返す。
高札場と白壁の街区の間くらいに、やや大きめの水車。近くに川があるとはいえ、ここでも水の管理が重要だったことは想像に難くない。
行き交う人もさらに増えてきたので、ちょっと早めのお昼をこの辺りでいただいた。信州なので定番のそば。天ぷらが山菜じゃなかったのだけが残念。
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