欧羅巴行進曲 (69) 終章/Helsinki-Vantaan lentoasema : 2

夕食後、80〜90年代の CM の話題に。ついついネットの海をさまよい、「ロート、ロートロート〜」から始まって「街の遊撃手」「バナナで釘」「具が大きい」等々名作を満喫。TV が娯楽の中心だった、そんな時代もあったねと。
さてウィーンからの復路、乗り継ぎ空港まで来ましたよ。次回やっと最終回。

バスはさっさと走って建物に到着。

日本語もしっかり表示されている、と思いきや、「継」の字が微妙に違和感あるようなないような。

案内に従ってワンフロア上がると、初日に通過だけしたエリアだった。

マリメッコとムーミンの店は隣同士。ここだけやたらめったら日本人だらけなのは、多分気のせいではない。

来た時とは逆の道筋をたどって、シェンゲン協定エリアからの出国手続き。ただ入国時以上に顔のスキャンが遅く、機械の挙動が心配になる。

出てみたらすぐ脇に入国ゲートがあった。なるほど、そういう配置だったか。

あとは搭乗ゲートを目指して前進あるのみ。当初予定の38ではなく34に変わったようだ。近くなったのなら歓迎。

それにしても、フィンエアーさんはだいぶ日本方面に注力されているようで。このポスターにしたって一応 ASIA と謳ってはいるものの、富士山・城・桜ってそれ完全に日本のパブリックイメージそのものやん。成田のみならず関空直行便がある時点で力の入れようは明白ではあるが、なんにせよヨーロッパ一帯へ向かう際のハブとして便利なのは今回よくわかった。

どうせ乗るまであと軽く1時間半はある。せっかくなので、使用ゲートよりもうちょっと向こうまで散歩しよう。こちらサイドもやはり飲食店等の設備は充実。
その奥にあった、ちょっとしたコンビニくらいの売店で、水を購入。すると、飲み口が日本でいう台所洗剤のフタのような形状だった。パチッと引いて、本体を押して飲む。最初は驚いたけど、慣れてしまえばこぼれにくく量の調整もしやすい。

いくつか離れたブリッジには JAL がつけていた。成田かな。

なんだかんだで、6日分の疲れもある。あとはゲート前でのんびり待つことにした。

写ってないけど搭乗は34番ゲート。当初はほどほどにワールドワイドな空間だったが、しばらくしてなんと日本の高校生が大量に集結。まさかこんな所で修学旅行と鉢合わせになるとは想像もしなかった。
なお後程、機内で旦那さんが尋ねたところ、府内の私立高校で、ヘルシンキ自体が目的地だったとのこと。へぇ。いまどきの学校はいろんな国に出かけるんやねぇ。

まったりするはずだった待ち時間に、突如として緊張感が漂った。
エコノミークラスにオーバーブッキング発生。
代替案として、セントレア行きか北京経由大阪行きに変えてくれた人には謝礼€300を進呈、といううれしくないご提案が出される。我々にうまみはないのでスルーするも、数人がその話に乗ったようだ。

その後、どうにか通常の手順で搭乗手続きが始まる。一般搭乗が始まったところでゲートへ向かい、まず旦那さんがチケットを渡すと、なぜかスキャンエラー。ん?と思っていたら、奥から新しいチケットが出てきた。その内容を確認して、なにやら打ち込む係員の渋いおじさま。
もしかして座席が勝手に移動したかな、と思い “Seat changed?” と訊くと答えは “Yes.” しかし、それには重大な続きがあった。
“…Better!”

えーと、ビジネスクラスになりました。ただで。
係員氏、笑顔で操作を続けつつ “Today is lucky day!” いや、うん、そうですね、はい。もはや “Thank you” くらいしか返す言葉がない。

そんなチケットを持ってブリッジを進むと、あれ?

なんと、ブリッジ途中で階段を下りてバスに乗るという斜め上の方式だった。もうなにがなんだか。

ともかく、旅の最後に待っていたのはそんな大サプライズ。

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