万国の虹をみた (1) 見知らぬ珍客

それでは5月最終週末の報告を。世に言うセルフ出張、つまり遠征の今回の行き先は成田空港だった。
ひこーき界ではまだにわかレベルのわたしだが、彼氏さんが撮影地を色々案内してくれたおかげで相当撮れた。おせじにもベストコンディションには程遠い天候の中、どれほど楽しかったかは、メモリーカード1枚分をゆうに超えた撮影枚数に出ていると思う。


初日の昼間と2日め午前の大半は「さくらの山」で撮った。

夕方ちょい前までは、通称「B ランの檻」。どのくらい檻なん?と思いながら現地着いたら本当に檻だった。

その後夕食前まで、第1ターミナルの展望デッキにいた。だいぶ粘って、夕食を済ませて出る頃には20時を回ろうとしていた。

これはちょうど吹き抜けを通りかかったら始まった、時報がわりのイルミネーション。

北ウイングといえば明菜だよねー、と意見が一致する世代の2名。

いつもの時系列でやったら自分でも混乱しそうなので、今回は地域別に地球を1周する感じで行こうかと。まず、そのくくりに入らないものから。

それは檻の中、彼氏さんに借りたサンニッパを構えていたときだった。ANA の B737 が一旦停止した先を眺めていたら、なにか降りてきた。

徐々に近づいてきた機体をよく観て、2人揃って頭の中ははてなマークに占拠された。

ロゴらしきものが一切ないんですけど。きみ、誰?

首をかしげつつ、方向転換した横顔を見つめる。

やっぱりわかんない。手掛かりらしきものが全然…、あ。

やたら滑らかな曲線を描く中央エンジンより少し下。そうだった。新幹線で編成番号を観るように、飛行機にはレジ番というものがあるんだった。

翌日に撤収した後、わたしよりもっとくっきりレジ番を撮った彼氏さんが調べてくれた。N388LS。そうか、これがトライスターだったのか…! ロッキード事件の記憶はないが、名前くらいは知っている。でも機体は初めて観たかもしれない。
これも、深く考えてない時に限って珍しい物に出会う法則なのか。

ちなみに、この檻から見える B 滑走路はターミナルへの通路が「一部」狭いそうで、着陸機が行列を成すのはいつものことらしい。

成田特有の事情の解消には、まだ時間がかかるのかな。

それにしても成田は大きい。駐機数も半端ない。さくらの山からターミナルを眺めれば、遠目にも実にカラフル。

吹き流しの向こうに、初めて観る機体。エティハド機の飛ぶ姿は目撃できず。

翌朝になるとバリエーションが更に増えていた。8機いて全部違う会社。

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