快晴スカイビューへようこそ (6) ふいうちの狼狽

どうも、500系が好きな関西の女子です(自分で女子言うな)。その話はまた今度ということで、撮り慣れていない空モノで頑張ってみた話の続き。

合間を縫うように、海保の「みみずく」が去る。

この時点で、わたしは大事なことにまだ気づいていなかった。数十分経って振り返って、そういえばあの近辺に分岐点があったのだなとようやく理解できた。自分の目で観た結果と、観ているうちに思い出した、他空港へ撮りに行かれた皆様の言葉で。
離着陸の方向が、いつの間にか変わっていた。
キャセイとすれ違った ANA の爆音にびびったのは、それまでこちら側から離陸の助走を始めた場面がなかったことの裏返しだった。そして間もなく、否が応でも状況の変化を思い知ることになる。


もうこれで何社目だろう、今度は中国南方航空。場所が空くのを待っていたかのように(実際待ってたんやと思うが)現れ、さっさと飛び立った。
続けてやってきて、すぐ離陸しそうに見えた ANA 機。だが、最後の角を曲がらずに何故かじっと待っている。

2分も3分も、じーっと。はて。何待ちだろう。
なんとなく隣の棟が気になり目をやると、あちら側に張り付いた同業さんたちの視線が特定の方向に集中している。…まさか。

そちら寄りの空きスペースを探そうとした、次の瞬間。
グレーの機体が建物の陰から飛び出してきて、隣棟の観客のそばをかすめていった。とっさにカメラを向けるも、人避けと建物避けで手元が定まらず、最接近時の瞬間は見事にしっぽ切れ。

この時点で、飛ぶ様子を2度以上観た航空会社の方が圧倒的に少なかった。勿論ユナイテッドもこれが初めて。結局この日最初で最後になってしまった。

せっかくだから、来た分は全社きちっと撮りたかったなぁ。

ともあれ、これで立ち位置を変える決断が定まった。先程までひたすら離陸狙いだった分、今度はとことん着陸狙いで行ってやろうじゃないの。てか、装備的にそれしか無理。

当初計画では撮影はほどほどで終わらせて対岸に渡り、りんくうのアウトレットに立ち寄るつもりだった。が、そんなことを言っている場合ではないようだ。どう考えても撮る方にノリノリな自分がここにいるわけで。

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