山とは比叡の御山をぞいふ (3) 北の横川

なんで年の瀬が近づくと年末の予定が入るのか。まだ確定ではないけど、スムーズに事が運んだ場合はまたしても例のあの時期にゴージャスな格好しておでかけすることになるんではないかと。
まあそれはさておき、延暦寺めぐりはここからが本題。

バス停からそう遠くないところに、巡拝(参拝箇所が複数に分かれているのでこう呼ばれる)を受け付ける窓口があった。ここでフリーきっぷの出番。我々が利用したのは巡拝料金まで含まれているきっぷだったため、きっぷを見せると大きな紙を渡された。それを他のエリアでも見せれば有効になる仕組み。

というわけで最初にやってきたのは横川中堂。境内は高低差が大きく、正面に回るには石段を登る必要がある。

内部は撮影禁止とはいえ普通に見学可能。せっかくなのでちゃんと拝見してきた。内側には、四方の壁を埋めるほど大量の観音様。いずれも奉納されたもので、区画ごとにお坊さんが線香をあげてお経を唱えているところを目にした。

ちなみにこちらは「写経発祥の地」。

中堂以外にも建物がありそうなので、ちょっと行ってみよう。

林の中に敷かれた細道を行く。見上げればちらほらと秋の気配。

やや東側に位置するこちらは元三大師堂という。なんと「おみくじ発祥の地」。まさかの発祥かぶり。まあそもそも比叡山自体が相当長い歴史を持つので、発祥が複数あっても不思議はないか。日本の仏教自体、比叡山一帯で修行した皆様がのちに別の宗派を開いたりしているわけだし。

難しい話は横に置いといたとしても、門周辺の紅葉がなかなか素敵な色具合。思わずしばし立ち止まって鑑賞。

やや標高がある北摂の当家より、圧倒的に高い地点にある延暦寺。紅葉狩りも少しはできたらいいなと思っていた、その目論見は当たったようで。

来た道を戻り、次のエリアをめざすとしよう。

ただし、さっき乗ってきたシャトルバスは30分に1本の運行。そしてもうひとつ気になっていたのは、今後の周回ルートと腹時計の兼ね合い。街中にある寺社仏閣と違って、ここは山の上。バスの沿線でも食事処の選択肢は限られていた。そこでひとつの案が浮上する。
バス停の目の前、なんか食べ物売ってる特設会場あったよな。ここで小腹を満たすか。

てことで、おだんごとまんじゅう。いずれもおいしゅうございました。

珍しかったのはこちらの赤飯まんじゅう。炭水化物コンビかい!とツッコミ入れたくもなるが、食べてみると意外にも合う。赤飯の塩気と栗の甘みがほどよいアクセントになっていた。

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