欧羅巴円舞曲 I ブダペストの空 (13) Budavári sikló

買い物ついでに、暑さ対策のものをいくつか仕入れ。数年前から毎年愛用している塩タブレット。先日ヘアサロンで教えてもらった、髪にも使えるスプレー式日焼け止め。虫さされの薬も買ったけど、そういや今年はあまり刺されてない。暑すぎか。
さて欧州旅ですが、せっかくなので観光っぽい話をもう少々。

博物館等として使われている旧王宮の入口前に「駅」がある。

丘の上から下まで一気に行き来する乗り物。いわゆる Funicular=ケーブルカーっすね。日本でいう明治初期に開通、先の大戦で壊されてしまったが80年代に復活して今に至る模様。
せっかくだし暑くてちょっと疲れたので、乗ってみよう。ちなみにここも BKV 所有路線なんだが、BKK 乗り放題きっぷは使えないので要注意。片道お一人様 1200Ft となっております。だいたい 500 円と聞いて旦那さん「高っ」。まあなんだ、観光アトラクションにコスパ求めちゃいかんってことっすかね。

乗る前に走行写真でも撮っておこう。ちょうど線路を真上から見下ろせるテラス(?)があった。

ふむ、眺めはぼちぼちよさげ。

実は鎖橋ビュースポットとしても有能という話。既出の通りエアレース対応で通行止となっているため、誰も渡っていない光景を拝めるのはおそらく年に一度かと。

てことで、受付でチケット買って次の便を待つ。

ふむ、コレが車両をひっぱるケーブルかな。裏方の機械を隠さず見せる発想、水車っぽくもあり。しばらくすると車両が着いたので、自動改札にきっぷを通していざ乗車。

って狭いなおい。
ここの車両はかなり特徴的な造りで、この大きさのボックスが段々に3個連なった形状で1両を形成している。でもその1ボックスがこの大きさ。後述の理由により結局座らなかったけど、椅子部分は大人3人座ったらもう満席かと。立ち席込みでも10人乗れなさそう。

まあともかく発車ですよ。

ケーブルカーなのでもちろん途中ですれ違う。我々が載っているのは Gellert 号、あっちは Margit 号。いずれも地名やね(元ネタはともに聖人)。そしてあちらのみなさんがスマホで何をがっつり撮っているかというと、

絵に描いたような角度で鑑賞できる鎖橋。
まあ我々もスマホどころか一眼でがっつりなんすけど。ただし、車両自体のボックス段々構造が災いして「一番下以外のボックスに乗ると前ボックスが邪魔になり、立ってないと景色がろくに見えない」という、乗って初めてわかる弱点により、2人とも椅子はほぼ使わなかったのであった。乗るなら最下段おすすめ。

ふもとまではあっという間のわずか2分で到着。そういう意味では「500 円は高い」と言われても致し方なし。

ま、体験してみないとわからんことが観光地には多いんですよ。

こうして王宮の丘めぐりはほぼ終了。後年の復刻部分も多いとはいえ、なかなかに雰囲気のあるエリアだった。

ちなみに、ふもと駅近くには地味に目立つオブジェが飾られている。

0です、ゼロ。ブダペストと他都市の距離を示す際の基準点。東京でいう日本橋ポジションやね。

すぐそばにあるトンネルや、それと正対する鎖橋を通じて、いろんな場所とつながっている。陸続きのヨーロッパだからこそ、その先の道は長い。

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