銀杏電車の鈴の声 (3) 懐古の広場
7 Apr 2011
今日は父の誕生日。特に何をやったわけでもないものの、覚えているだけでそれなりに嬉しいらしい。とりあえず4月からの仕事がうまく回るといいのだが、なんせ業界的にいろいろちょっとなー。
さて、本日ものんびり都電の続き。
着いた途端、線路越しに、明らかに形式の古い電車の輪郭が飛び込んできた。保存車か。それは観に行かねば。
車庫に隣接したそのスペースは「都電おもいで広場」という名称がつけられていた。
直接「おもいで」がなくとも、置かれた2両がそれなりに時代物であることは一目瞭然。
いいなと思ったのは、広場の外側に2台置いてあった自販機。当然水分補給にも使えるが、それより本体の色。
ちゃーんと保存車両に合わせて塗られ、帯まで入っている。さすがだ。こっちは少々色が濃いめだが、本来はこのくらいの濃さだったのかも。
せっかくなので車内にも入ってみる。白いほうは歴史ギャラリーになっており、昭和を思わせるジオラマや古い写真などが所狭しと飾られていた。
一方、黄色(オレンジ?)の方。なんだか随分最近まで走っていたかのような印象があるなと思ってよく観たら、やはり平成に入ってしばらくは走っていたようだ。
勿論、車庫本体の方も外から見学。
ほぅ、ここがよく公開イベントとかで皆様が写真を撮る正面ですな。入出庫の経路を最小限に絞っているように見えるのは、狭い東京だからか。
どうやらサイドにも回れるようなので回ってみる。フェンス越しに見えるのは、普通に現役のものもいれば修理中のも、そして役目を終えてゆっくり寝ているものも。
曲がり角の手前くらいまで来た頃、なにか物音が。ちょうどトラバーサーを稼働する場面に立ち会うことができた。意外と動作が速い。そしてあっという間に電車は出ていく。効率を上げるための設備だから速いのか。
角を曲がると壁が高くて中は見えないようなので、ぼちぼち引き返す。
狭い道路の向こうで、また1本が到着して、客を降ろしてはすぐ去る。
車庫の出入口から本線への合流ポイント近くには、こんなモニュメント(?)も。街のシンボルと呼んでもらえる電車はしあわせだと思った。
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