異邦人、香港を駆ける (19) 小廚好麺
4 Dec 2018
先日実家から例によって冬物野菜が届きまして。今年は両親とも調子悪い時期が多かった割に、ちゃっかり作るものは作っているあたり、にわか農家もだいぶ板についてきたのか。ともあれ、当家の食卓は大いに潤っております。ありがたや。
さて香港最終日、時間を有効活用してしっかり遊ぶよー。
なわけで中環から再始動。土曜だからか、人の流れがちょっとおとなしいような気がしないでもない。
さくさく移動して湾仔へ。前も撮ったけど、今回もやっぱり撮っておこう。
恒例の質屋前に行ったら、ドンピシャなタイミングで遊覧電車登場。土曜だからか、昼間から2階席が賑わっている。
乗客の一部は小学生の団体さんのようだった。確かに、校外学習にはもってこいかもしれん。
ここまでベタな観光らしいことはあんまりやっていない当家。だが、今回も悪天候に用心して予定を順調に前倒しでこなしたため、時間には若干の余裕がある。せっかくなので、このへんで新名所に寄ってみよう。
派手に出迎えてくれたのは、もともとあった通りの名をそのままショッピングモールにした「利東街(Lee Tung Avenue)」。
印刷業者が並んでいた昔ながらの道を形状だけ残して、道沿いはオサレな店舗、上層はホテルやマンションという、実にいまどきなソリューションで大規模再開発。各店小ぶりながら若者受けしそうな店がずらり並んでいる。
下層を欧風建築っぽくしてあると、元英領なのをいいことに「まるで昔からこうだった感」がなくもないが、むしろ昔はいかにも香港って感じのごちゃっとした印象だったっぽい。うまく作ったよなぁ。
11時半。そろそろ昼食を考える。そこで第1候補の店に向かったらさあ大変。
開店前からと思われる大行列。こりゃあかん。1つ星の有名店に行く時はそれ目的で並ぶくらいせんとだめやね。我々の場合、ここでのんびり並ぶと午後の電車タイムが減るので、潔く断念。
こんなこともあろうかと、別メニューでセカンドオピニオンを用意しておいた。大通りを渡って北へ。
やってきたのは「七喜粥麵小廚」さん。香港民のランチタイムより早いとやっぱり空いている。
すんなり座って注文完了。店の歴史を感じさせる昔ながらのお品書きと、なんかこう競馬新聞みたいな派手派手メニューが共存する壁。つーか、香港来るたびに利用する店がどんどん庶民派になっていく現象に名前はあるのだろうか。
我々の席からは厨房も見え、湯気がもうもうと立ち込める中での調理風景を観ながら待つことしばし。
10分ほどでワンタン麺到着。でね。ド定番の海老ワンタンにしたんですけど、これがまあうまい。すごくうまい。麺も具もスープも全部うまい。来てよかった。今回2人とも麺にしたけど、きっとおかゆもうまいぞ。
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