Report – 中井精也写真展「ゆる鉄 from 1日1鉄!」 @ GALLERY PHOTOGLAM / 2009.07.24

500がいない&天気悪そう、で浜松行きを諦めるとは、幹鉄として如何なものかと思いつつ。首都圏1泊の予算があったら18きっぷで3泊できる、で座間のライブを諦めたのも、ファンとして(略)。いずれも明日だが、行く皆様には是非楽しんでいただきたく。
そんな中、わたしはふらりと近場へ。東京でやってた時は行けんかったから、大阪に回ってくるのを待っとったんよ。

お初天神さんから程近い、路地に面した小さなビルの4階。階段の真正面に「とまれみよ」の標識がついた踏切のバッテン。そして入口には木の改札。ナイス手触り。東京が終わった後しばらく屋外にほっといたら、さらに良い感じになったと後で聴いた。
覗き込むと、中井さんと年配の男性(元鉄道マンさん?)が談笑しているとこだった。改札に置いてあった葉書を中井さんが手に取り、昔ながらの鋏をちょきんと。これも後で聴いたら「(自分が鋏を)入れたいだけ」と笑ってはった。

20人も立ったら満員御礼になりそうな部屋の中。でも、真四角の写真の向こうに、ひろーい景色がそれぞれ続いているような気がして、あんまり狭さは感じなかった。
いやしかし、なんでしょうこのふんわり感は。
沿線の自然物や家や人を、いろんなバリエーションで取り込める。そんなローカル線の自由度を再確認した感じ。かろうじて裏返しの踏切だけが鉄っぽさを主張している、どローカルな空を、黄色い長椅子に腰掛けて眺めていたら、勝手に口元が緩んできたり。多分他の写真の前でも、地味に噴いたりにやにやしたりしてたと思う。あやしい客だ。

で。なんかすっかりくつろいでしまって、中井さんともだいぶお話させていただいたのだが、お会いするのは初めてだったのにやたら盛り上がった。どうかすると鑑賞よりトークの方が長い勢い。以下抜粋。

  • 500の側面のでこぼこ感
  • 100は引退前に青白に戻してほしい
  • 0系は1編成くらい走れる状態で残してほしかった
  • 茶畑のお立ち台は整備したら儲かるんじゃ…
  • やっぱり全○警はこわい
  • 201も103も関西にはいっぱいいる
  • 小湊は桜の季節以外でも行くべき
  • ネタ列車より風景重視だと気楽
  • 緑の中ではやっぱり国鉄色が理想
  • 「撮るか乗るか」は究極の選択(乗らないと帰れん)

ローカルな写真に囲まれて何故か新幹線話で始まっているのはまぁ、あれだ。自己紹介した延長のなりゆき。でもよーく観たら、見覚えのある車両がいるいる。実際にわたしが行ったのは岳南とわたらせぐらいやけども、由利高原もいつか行ってみたいわ。あと小湊も改めて。それからえーと、きりがない。
窓の外から、鉦と太鼓の音。スタッフさんも一緒に、路地を見下ろす。明日は天神祭のみこしが下を通るかも。

空いているのをいいことに、結局1時間くらいのんびりしてしまった。せっかくなので記念撮影。

絵葉書セットもお買い上げ。これで家でもゆるゆるできる。ジャポニカなノートにもちゃっかり記念かきこして、会場を後にした。

帰り道。ラッシュに巻かれつつも、なんだか笑顔だった。これからも撮り続けていく力みたいなものを、中井さんと写真たちにいただいた気がする。別に姫路の斜めショットを褒めてもろたから言ってるわけでなくて、ファインダーの中では結構なんでもありなんやな、ってのを目で実感したからかも。
楽しかったし勉強になったし元気にもなったし。何から何までありがとうございました。
新しいゆる鉄のススメもいただいてきたわけだが、出来たらおもろいな。夏のうちに試してみたい。

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