ぼくらの二日間の休暇 (1) 白の3並び

だいぶ気持ちも落ち着いてきたので、2月第3週末の記憶を、もう一度かみしめながら書き残していこう。
撮りに奔走した翌日の月曜は往々にして現実に帰るまでタイムラグがあるけど、この時(って先週か)は地元にもかかわらず脳内スイッチの切り替えに恐ろしく時間を要した。最近連発しすぎの「撮り史上最高の思い出」を、またしても更新してしまったからに違いない。

20日。会社の歓迎会の翌朝では早起きもままならず。てか、本番前に疲れるわけにはいかん。特に今回は。ゆっくり支度を整え、昼前に出発。三宮の馴染みのベーカリーでランチセットを速攻でいただいて、あとはまっすぐ新神戸へ。

次の 25A(B14)で、はるばるお客様がやってくる。写真は代理の 469A。駅員さんの指差確認が、こっちの方が決まってたから。

東京寄り車両から降りた人波の中に、Wisteria さんtks_nakaさんを無事発見。2日間よろしくお願いします。
さあ、2週前にインフルで泣く泣く見送った「本番」リベンジが始まる。

…で、いきなりレンズをお借りして換装。前週の東京で、サンニッパ使うならお持ちしますよ、とのご提案をいただいていたのだ。つまり、Wisteria さんの荷物重量を更に増やした原因はわたし。本当に恐縮というか有り難い限りです。物が物だけに、自前レンズではありえないレベルで丁重にお取り扱い。
立ち位置も定めぬうちに何か来たので、とりあえずファーストショット。

う。覚悟はしていたが、明らかに画質が別物…。

色々撮ってみる。焦点距離だけならいつもの「70-200+1.4x」と似てるけど、びしっとピントを合わせればとても同じ 40D とは思えない出力。おそるべし単焦点。

到着から 29A までは1時間。しかし、下り16両シミュレーションの機会は意外と少ない。パンタグラフを視野に入れつつ、最強の敵=影を避ける位置を探りつつ。

トンネルの光遊びも再び試しつつ。

前照灯はそれぞれに眩しいけど、やっぱりテールライトは旧世代ほど素敵。

さあ、時間だ。上り線に N が入ったらすぐにその時は来る。

あの素晴らしいレンズをお借りしておいてピン甘なのが惜しすぎるが、その場で教わった、奥の跨線橋の影にパンタを入れると一番形状が強調できる、という教訓は一応活かすことができた。そしてやっぱり N なんてただの鏡です。

停車時間は短い。W1 はあっという間に西へ旅立つ。振り返り、屋根上の滑らかなフォルムをもう一度追う。

対向車のサポートで金色の輝きをまとって、大うなぎは神戸トンネルに消えた。

それにつけても、29A 迎撃中のわたしたちはさぞ壮観だったろう。3人揃って白い望遠。しかも2人は大砲。特にわたしにああいうのを持たすと、格ゲーでちっちゃい女子が巨大な斧や鎌を持っているような状態ではなかったかと推測される。
ただ新神戸というロケーションは非力な人に意外と優しく、柵を支柱にできるのは良かった。というか、確かに重いことは重いのだが、しばらく使っていると「まぁこんなもん」て感覚になってきたから、きっとわたしでも実用に堪えうる範囲の重さなのだろう。

販促体験第1部はここで終了。えぇ、2部も3部もあるんですよこれが。

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