実録・おひとり様物語 遺産編 (5) 白鷺ふたたび

マモーの出演者インタビューがネットや雑誌にちらほら出てるけど、映画社の記事は終盤で泣けた。最近の TV におけるなんともいえない状態を目の当たりにした後だけに、こういう「わかってくれてるっぽい」ものを読むとほっとするね。
では多分5回めの播州巡り、そろそろ締めくくり。

行ってみたい候補地をいくつかメモってきた。まず、安全運転で 9A に間に合いそうな直近の場所をめざす。
見覚えある駅の横を3つほど過ぎた後、細い道にそれて少しばかり進むと、立岡山という小さい山に到着。すぐそこの学校では部活に励む生徒の姿が。男子は迂闊にカメラ持って登れんな。
この山を抜ける短いトンネルの、入口の真上に小さな神社。ちょっと場所をお借りしますと、お賽銭添えてご挨拶してから開始。六甲トンネルと一緒で金網抜き必須だけど、まぁなんとかなるレベル。他に誰もいないし。

正面には壇特山。半逆光なのでいまいち色が悪いが、一応紅葉中。ふむ、16両でも余裕で入りそうね。
しかーし。ここでまた魔のカメラ誤動作祭りが勃発したのであった。この後の100、そして 9A と続けて見事なピンボケ量産。しくしく。

あとは今後に備えて下見。でも残りの体力を考えて、壇特山に登るのはやめた。
次の目的地は姫路市内。制限速度 70km/h という、わたしにとっては高速並みのバイパスをひた走る。どう観ても 100km/h 超の車がばんばん追越車線を抜けていく。ひー、こわいよー。でも自動車専用道って気持ちいいね!

中地ランプで降りて間もなく、手柄山に到着。頂上近くの駐車場に停めて、見える場所を探す。あれ、もっといい位置に駐車場があったよ。次に車で来たらこっち使おう。
水族館が休業中のせいか人はまばら。まして新幹線高架にカメラを向ける人など皆無。まったりできていいや。いいのだが。

うわ。防音壁、高っ! かろうじて100と判るレベルでしかないぞこれ。それと関電の鉄塔はもうちっと空気読めと。

とにかく、姫路城と絡めようとした途端に難易度急上昇。マンション看板とか「白アリ」とか目立ちすぎやし。そもそも車体の青い線すら見えん。これだって原寸で観てやっと B 編成だと気づいたくらい。

諦めて山と合わせてみるテスト。しかし曇ってきちゃったなー。疲れたしお腹も減ったので、午前の部は終了。

ナビで店を探して、自宅では(予算以外の関係で)めったに出ないステーキに決定。携帯で同業さんの動向を探りつつ、しっかり食べて休憩。うん、無理は禁物やな。御着再訪も考えてたけど、それはまたの機会に。
で、近場にひとつ有名地があるわけで。市川、というと関東民には紛らわしかろうが、川の名前ですから。
河川敷では、お子様集団が楽器やバトンを手に何かの練習に打ち込んでいた。それを BGM に、16両入る場所を土手に求めて歩く。って、高架の真横に階段あったんかい! そうとは知らず土手の上を歩いたから草の種ついちゃったよ。微妙に踏み固められた足元。あぁ、午前中はここにも砲列ができていたのかも。

再びのぞく青空。なかなかすっきりとしたいい場所だ。でもこの700岡山ひかりを捕らえた後はまた雲が増えてきたので、早めに撤収することにした。ここで 29A まで粘ることも考えたけど、レンタカー返却時刻的に微妙だったからね。

オイルを満タンにして車を返し、ささっと燃費計算。えーと、66km 走って3.08リットルだから…21.4。ええええ! マーチの倍かよ! カタログ上は充分可能っぽいが、いくら千種川沿いや姫路バイパスが快適走行だったからといってこの数値…。すげー。
感嘆しつつ駅で入場券を買い、そしてやっぱり 29A 捕獲に失敗し、気が抜けたところでチケ屋から昼特を仕入れたら、あとは帰るだけ。
それにしても実に極端な結果に終わった。0系は概ね満足、500は東京以外全部ミス。最低でもあと3ヶ月は絶対走るものより、今日で終わっちゃうものをどうぞ、という、新幹線の神様の配剤としか言いようがない状態。


29A が去った後、線路脇に目が行った。1つだけ土台の新しい「こだま 8両編成」の表示。そういえば前夜の到着直後にも、いろいろ見かけたっけ。

写真処理がやっつけすぎる最後尾案内とか、

V 編成専用のシールとか。
本当に翌朝から0系が消え、V が毎日走るのか…。この期に及んでもまだ、何故か現実感が薄かった。おそらく、「こだま」という文字を出した短い姿を目の前で観るまで、わたしの時計は止まったままなのだろう。

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