枯野をかけめぐる (4) 恋心の桃

まっく更新して2週間。ひとつ気づいたのが、固有名詞の変換がやたら強くなってる。地名に社名、漫画のタイトルや芸能人の名前とかも意外と出る。まっくの変換といえば昔はおバカなことで有名だったが、いい時代になったもんだ。
さて1月連休の播州旅、ラストはついでにちょっと県境越え。

そのまま智頭急の線路と同じ方向に北上を続け、鳥取県に突入。駅への地味な案内板を見つけて曲がり、少し坂を上ると、待っていたのは実にとんでもない光景だった。

!?
…なんですかねこのショッキングピンクは。

恋山形駅。「恋」がつく駅名は日本に4つしかないとのことだが、ここは開業の際に「来い山形」と掛けてこうなったというから、わりと人工的な成り立ち。むしろ元から地名にその字が入ってた2駅がすごい。

普通の色をしているのは安全上譲れない踏切くらいで、およそ建具という建具はことごとくピンク化されている。もうちょっと詳しく観察してみよう。

1番線には願掛けコーナーらしきものが設置してある。モニュメントの「恋」のなべぶたがハートになってるのはさておき、へこんでいるのは何かと思ったら、そこに絵馬をはめてお祈りしてから吊るすものらしい。へぇ〜。なお、絵馬は当駅では取り扱っておりません(隣の智頭駅にて販売)。

2番線はほぼ1番線の左右反転タイプ。どさくさに紛れて鉄道むすめまで常駐している。通過列車が速いんで、願掛けに来た人にはできれば1番線で過ごしてほしい模様。

1番線ほぼ全景。駅名標までハート型かつピンクのグラデーション入り。ここまで徹底してたらもうあっぱれだわ。

温かいものを飲みつつ30分ほど待機。頃合いを見計らって、普通列車をお迎えする。

まあしかしこんな山の中でようやるわ、というくらいの山間部なわけです。ただ線路は観ての通り本当にしっかりしている。

ここで上下線交換。赤い塗装もいるのか。もういっそのこと、夏になったら京阪みたいに織姫彦星とか HM つけて走ればいいのでは、とてきとーなアイデアが脳裏に浮かぶ。

そんな妄想をよそに、赤い宝くじ号は白煙と共に去った。

なお、十数分粘っていなばもお迎えしたのだが、まあ、うん。この駅で撮るなら2番線がいいね。

さすが山の中、日が暮れるのも早い。滞在中に点灯したイルミネーションが、少しずつ浮かび上がってくる。

あー、暗くなったらさぞかしすごいやろねぇ。

とはいえ、夜まで粘っていては帰りが大変。この日の撮影はここでお開きとして、中国道で家路に就いたのであった。

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