当世お伊勢参り事情 (8) 快適特急

以前一度だけ行った駅前の飲み屋が閉店していたことに今日気づいた。しかも原因が火事。燃えたのは随分前のことだったようだ。なかなか美味い店で雰囲気も悪くなかったので、惜しいことをしたなぁ。またそのうち地元店開拓したいところだ。
さて伊勢旅は初日分ラスト。

ほどよく待ったところで、我々の乗車する特急が到着。…おや? 目前を通過していく連結部とロゴを目にして、思わずちっちゃいガッツポーズ。

新しいのきたー!
そう、今から乗る席を含む後ろ2両は、さっき反対方向へ去っていったのと同じ 22600 系。そのうち乗ることもあるかなーと思っていたらあっさり乗れたよ。やったね。
しかしどっかで観たような雰囲気やな。新幹線っぽい。近車製だからそりゃそうか。

さらっとスペイン村のモチーフも使われていたりする。

観ての通りの大窓。西日は眩しいが、景色は観たい。カーテン閉めは最低限に抑えて車窓を楽しむ。

デルタ地帯を通過。左から中央へ向かっている線は伊勢から難波へ、右から来ている新しい高架は名古屋から難波へ。言うまでもなく今乗っているのは伊勢から名古屋へ。むかしむかし就活の頃、名古屋から関西へ帰るのにあえてアーバンライナーを使ったことがあるので、これで3辺のうち2辺は乗ったことになる。

「つ」のインパクトも改めて味わっておく。近鉄の場合、駅名標での表記は漢字の方が大きくてやや驚きに欠けるが、それでも1文字には違いない。

次第に雲が厚くなってきていたが、切れ間から差し込む光はむしろ神々しく、ドラマチックな眺めであった。

こうしてあっさり経過した1時間半。所要時間でもお値段でも JR とそれほど大幅な差はなかったが、フットレストも備えて深く座れる椅子はたいへん心地よく、しばし疲れを忘れさせてくれる良い空間だった。
じゃ、入線時撮れなかった外観を見物に行きますかね。

塗り分けの印象でスズメバチ感は半端ないが、よく観るとそこまで窓が大きいわけではない。視覚効果ってやつですな。

Ace のロゴ。側面全体でのイメージは先代のものを継承しているようだ。

改札まで向かうついでに、連結相手の車両もちょいと鑑賞。

こっちはビスタカーだった。背もたれの模様がかわいい。なんか文字っぽいけど読めんなーと思って今調べたら、やっぱ文字だった。縫い目のすぐ下辺りから1行おきに “VISTA CAR” “LIMITED EXPRESS” “BON VOYAGE” と確かに読み取れる。こういう遊び心はいいね。

2階建て特急車両も全国的に随分少なくなってしまったが、乗る楽しみという意味では大事に残してほしいな。
と、そんなわけで名古屋に帰還。夕飯に舌鼓を打ち、1日目の活動は終了となった。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。