Review – 浅倉大介 : Blue Resolution / 2004.07.30
5 Aug 2004
田舎はともかく、都内新星堂ではかなりの確率でしっかり置いてくれるようになりつつあるようです。特に新宿店の優遇っぷりには目眩がしました。
そんな訳で、なんとなく直接店舗に出向いて買うのが好きなわたしは、今回も約1週間ディレイで楽しませていただいております。自信たっぷりに送り出された本作、さて実感は如何に?
なお、収録時間の長さとは無関係にわたしのレビューはいつも長いですのであしからず。
1. Tyltyl -omoide no kuni-
NHK スペシャルで脳内風景か何かの CG が出てきそうなミニマル展開。後半の転換で、狭い通路をすぽんと抜けて広野か海原に出た感じですか?
2. Quantum Mechanics Rainbow III
相変わらずのお得意パレード路線第3楽章。あとで iTunes か何か使って、I から繋げて聴いてみたいと思います。
ところでこのシリーズ、都響コラボか何かでやったら相当はまると思うんですがどうでしょう?
3. ‘Deep Blue’ Resolution
BPM といい歌詞といい、作曲した時期がよーく出てる気がします。紛れもなく「たくまちゃん」とか日記に書いてた頃のものであろう事を匂わせるフレーズ「世界最速」「Attack」「clock」「over take」。って書いていたら案の定、
「’Deep Blue’ Resolution」なんかは、今僕の中でF1がブームなので、そういうスピード感もあったりして。
(by BARKSインタビュー:直前エントリ参照)あぁ、やっぱり。
そして超ノイジーなボーカル。ノイジーすぎて歌詞が聴こえません。しくしく。
サビの出だしで一瞬何かを思い出したなぁと思ってすごい探したら、西川くんでした。”progress” の7曲め。
4. cobalt shore
ジェットストリーム(しかも金曜)…みたいな。前の曲が前の曲なので、一種のチルアウトに近いものがあります。
5. BLUE SKY BLUE
巷の評判が良いのも頷けます。なんか音遣いもコードも曲調も、今までにない空気で新鮮ですね。いつも大ちゃん本人がかもしだしてるのとは違う、女性的な「かわいさ」が漂っております。ボーカルさんのこの声質なしには出なかったアレンジでしょう。
しかし、ピュアな歌詞とは裏腹に、唯我独尊ぽい横の写真。
イントロとか間奏の琴っぽい音でまた何か思い出しました。たぶん先生ソロ “Hit Factory” の1曲め。
6. étude on A-String
このシリーズの中では今のところ一番好きかもしれません。コードがコードなので哀愁じみてるのもそうなんですが、どことなく先生のピアノソロが綺麗だった頃(個人的にはマモー辺りが好き)に近い気がします。
7. Replicate VIRUS -Blu-ray ver.-
原曲を散々聴いちゃったんで、そっちのイメージが強くて評価が難しいんですが。歪みを少し抑えたというか、透明度の高そうな音を選んで残したリミックスってところでしょうか。
ところで Seq Virus 2004 もリリースって小耳に挟んだんですが。出たら絶対買います。
8. hikokigumo
放送終了直前に、夏の午後の雲ひとつない空が画面いっぱいに映って、そこを横切ってゆく一本の飛行機雲を異なるアングルで2〜3カット…ってそのまんまですが。
9. 青い花 -Heinrich von Ofterdigen-
なごみ系 globe って感じがします。早い話が Joy to the love とか Sweet heart を連想しただけですが。
て、短っ! もうそのまま何かの番組のエンディングテーマに使えそうです。
10. Mytyl -mirai no kuni-
コンパクトと見せかけて、寝る前の気分誘導にぴったりそうなほんのりスペーシー展開がついてきました。なんたってチルチルミチルですから、最後にちゃんと青い鳥が飛んできて鳴くのも小技が効いてます。
総評:
終わってみればトータル35:14。み、短い…。
でも聴いてて気分が爽やかになるのもまた確かです。時間的控えめさもまた「風鈴」たる所以なのかもしれません。えぇ、あのキャッチフレーズ「21世紀の風鈴」は本当だったみたいです。8月はこれで涼やかに過ごしたいと思います。ありがとう大ちゃん!
公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。