萌黄の都にて (3) 苔庭にて鎮む

今日は晴れないのがわかってたんで、天気関係ない撮影に終始。ただちょっと2人揃って非常に寝不足でして、まあとにかく眠気が出るわ出るわ。今こうしている瞬間にも、ふわぁ。早寝すっか。
さて5月の京都散策はもうちょい続く。

鳥居本の残り半分、瓦屋根が多い方の地区を進む。

白と黒の美しいコントラストは、ちょっと目にまぶしい。

店らしい看板もなにもない、それでいて立派なしつらえの門もたまに見かける。一般の方がお住まいなのだろうか。

明らかに商業的な意味で綺麗に整えられた小路のようなものもあったが、営業してないようで。

その先の曲がり角に、右へ進むと祇王寺、という表示。久々に行きますか。

結婚直後の秋以来、実に4年半ぶりの再訪。前回と季節が真逆なのもあるが、記憶にある景色と全然色が違う。なにより苔の色が素晴らしくみずみずしい。

ふかふかとした感触を想像させる豊かな深みを視覚で感じる。

昼過ぎで陽光も高く、コントラストが生まれれば静かな庭が賑わう。

木漏れ日はふと目を離すとふわり消え、また気まぐれにあらわれる。描く模様はそのたびに変わる。

小道をぐるりと巡りつつ、いちめんの緑と光としばし戯れる。難しくも楽しい。

陽の当たる道を歩いてきたこともあって汗ばむ中、清涼感あるひとときを過ごせるのが、木々に囲まれたこの寺のいいところ。

人の話し声よりも、葉のざわめきや水の流れが耳を打つ。

ここでもちょっとだけあじさいに出会った。今年はこれ以降あまり観る機会がなかったな。

心静かに過ごせるのは、駅からちょっと遠いのも幸いしているかもしれない。

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