欧羅巴円舞曲 II ウィーンの香り (10) Wien Hauptbahnhof : 3
1 Sep 2018
今日はなにかと雑用多めデー。それぞれすりへってきた靴を新調。だけで終わるかと思われたが、車に乗ったらドラレコの動作不良が判明、急遽ディーラーに駆けつけ、保証期間内につき無償交換となった。結果としてひまつぶしができてよかったわ。
さて欧州旅6日め、撮り鉄会の巻はひとまずここまで。
赤だらけの空間に青が1本。目立つね。
RJ 73、プラハ発グラーツ行き。一部列車では、便名(数字)とは別に名前がついている場合があり、特にチェコ乗り入れ便は著名なクラシック作曲家の名を冠していることが多い。これは Gustav Mahler 号。
ČD バージョンは1等車の座席数が ÖBB バージョンより少ないという話だが、それでも乗り心地的には遜色なく快適な旅を楽しめることだろう。
ほどなく発車時刻となり、概ね定刻の頃合いで出発。いってらっしゃーい。
入れ違いでまた別の列車がやってきた。
ICE 26 ハンブルク行き。さっき Meidling で同じ車両を観てからちょうど2時間後。もともとそういうダイヤ(2時間毎に運行)なので、そこそこ時間には正確ということになるね。
食堂車はいいものだ。日本では様々な理由から消えてしまった設備だが、移動の時間に楽しみやくつろぎをプラスできるものだということを実感した後だと、うらやましさもさらに増すわけで。
なお ICE には列車名ではなく車両本体のほうに名前がついている場合があり、こちらの編成は Elsterwerda 号。
さらにホーム上をぶらぶらしていると、気になるものを発見。
なんだあの黄色いのは。観たことあるようなないような。多分ないな。まだ動かなさそうなら、ちょっと近くに行って観察してみよう。急いでホームを移動。
よくよく観ると、なんのことはない Cityjet と同型の Desiro ML。Ventus という愛称があるようだ。で、その見慣れない前面のロゴマーク、そしてこの派手塗装。いったいどこの会社さんですかね。
ハンガリーの私鉄だった。ハンガリー語で GySEV、ドイツ語で Raaberbahn。もともと19世紀後半の創業で、国境を跨ぐ列車を運行していたため MÁV に合併されず私鉄として残った珍しい会社。で、同社が 2016 年秋からウィーン乗り入れに使っているのがこの車両、ということのようだ。
これはおそらく REX 7612。この区間の REX は、Sopron でいっぺんハンガリーに入り、終点はオーストリア側の Deutschkreutz というややこしさ。どっちかっつーと Sopron が町田みたいに食い込んでるだけっぽいけど。
そして夏休み中は当駅始発、それ以外の期間はなんとブラチスラバの Petržalka(中央駅じゃない方。一部電化)から出ているらしい。このときはギリギリ夏ダイヤ適用直前だったので、ブラチスラバから来たってことか。へぇ。
と、いろんな方面に国境を感じたところで、駅撮りタイムはひとまず終了。
乗り継ぎを考慮して、まだ閑散とした東口へ。立派なビルも増えてきたが、見切れてる左側はまだまだひろーい空き地。そこをぐるっと回って D 系統が折り返す。
駅の背後にどーんとでっかいのができたみたいに、またしばらくしたら建物も増えているに違いない。じゃ、そろそろ次の目的地へ移動しよう。
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