燃ゆる長月 (6) 本祭の部・2

タオルケットが寒くなってきたので布団を出す。普段着の半袖が寒くなってきたので長袖を出す。季節を感じつつ、その感触をぶちこわす蝉に苦笑。何はともあれ、風邪とかひかんように気をつけよう。
さて、1週間経ってもなお余韻の残る岸和田だんじり鑑賞はまだまだ続く。

もくじ

ごあんない

だんじり関係者の皆様(曵行とか運営とかの方。観客を除く)は「一般市民」ではありますが、祭りの雰囲気を最大限に伝えるため、ぼかし等の加工は行っておりません。もし御自分が写っており、なおかつ掲載をご希望でない場合は、本記事コメント欄までおしらせください。

宮入りを終え、午前曵行に向かう模様は、父に紹介してもらった「特等席」で観覧することにした。

ひっくい電線をきちんとくぐる技術が、大工方には求められる。

商店街へ向かう細道は、地味に結構な登り坂。そこを100人超の曵き手が埋め尽くす壮観。

やりまわしの様子もつぶさに観察できる。ぐっと回転が入る直前、勢いつけろと煽る大工方が、団扇をぴしぴし叩きつける。さながら競馬の騎手のよう。

広い車道をいっぱいに使い、屋台に迫る勢いで曲がっていく。

なお、ここでの観覧中に運営さんが笑かしてくれた。
安全のために傘類は禁止なのだが、陽射しが強いと日傘使っちゃう人が出てくる。メガホンで日傘を閉じるようお願いするものの、自分に言われてると気づかない女性が。すると運営さんたちが相談を始め、そして再びメガホンで「ぷりーずくろーずあんぶれら」。観客爆笑。なお、残念ながら彼女には通じなかった。

そこから動かなかったのは、宮入りが全町終わるまでほぼ通路がふさがれているのと、それ以前にこっちの体力の問題。前日あちこち歩き回った疲れが地味にじわじわ残っており、無理はいかんという見解で一致。昼食と食休みをしっかりとって、ともかく身体をいたわることにした。
そんなわけで午後。というより夕方近くなり、午後曵行もあとわずか。ちょっとだけ観にいく。

で、また例の S 字。陽が低いのでなかなか難しいところだが、天気だけは明らかに前日より良い。

初日とはだいぶ違う、曵き手の表情。2日目も終盤となれば、体力的にはかなり限界まで絞り出していることだろう。

疲労がたまっていようと、最後まで緊張感あふれる大工方。

混む場所を避けるように回っていくと、休憩ポイントに出た。

中町と北町が、このスペースにきっちり収まっている。ある意味駐車場。

しばらくすると、中町が動いた。別の町の通過を待って、合図の笛とともに団扇が上がり、ゆっくりと前進していった。

空いたところへ本町が収まる。自動車の駐車と全く同じように、切り返してバックして停車。この時ばかりは大工方も後方注視。

ふと思ったのだが、曵き手には恰幅のいい人が見当たらない。だんじりで鍛えられて、必然的に身体が絞られるのかな。

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