翼たちは誘う (1) ライトブルーの到着

ここからは、先週の3連休遠征最大の「予想外」について。どのくらい予想外かというと、同じ旅程の中でもこの通りタイトルを変えざるを得ないくらい。ちょっと寄るだけのはずが、わずか2時間で撮るわ撮るわの120枚超。基本的に連写オフってるからか、W の臨時フル回転日ですらめったに1日3桁行かなかったというのに、なんだこりゃ。

29A を撮ったら暇になる。さてどうしよう。行程練り中にふと思いついた場所へ、行ってみることにした。静岡駅まで戻り、北口バスターミナルへ。

そうか、清水が吸収合併されて静岡市は棚ぼたか…。てのは置いといて、バスはどこだ。あ、いたいた。自分と運転手さん以外2人くらいしか乗ってない、高速仕様のバスに乗り込む。何に乗っても前面展望を好んでしまうのは性分か。
1時間ほどすると、造成間もないエリアにさしかかる。本当は建物も正面から撮るつもりやったのに、車窓から見えた光景にその心づもりが完全にふっとんだ。
ち、近い…! なにあの楽しそうな展望広場!
この日一番の寒風を受けつつ、子供のように走り出していた。


富士山静岡空港。そしてそのために生まれた新会社 FDA の機体。
何故空港に来ようと思ったのかは定かでない。が、物陰からこっそり拝読している複数の航空系ブログさんの影響は少なからずあったのかも。従って、うちのレンズでは望遠が到底足りないのも承知の上。
と思ってたんやけど、近いな。テレコンなしで撮れるとは。

着いたばかりなのか、隣の JAL 機からは熱風が噴き出ていた。

広場には結構人がいた。詳しそうな年配の方が、着陸機が来ると教えてくださった。え、どこ? 言われた方を観るが全然判らない。それでもしつこく見つめていると、一瞬きらめく光が。おぉ、あれか! 光はゆっくりと接近し、それが機体の形に見えた時にはもう着陸寸前。

いくらなんでも着陸シーンを撮るには無理があった。が、機体は徐々にこちらへ近づいてくる。ロゴもはっきり読める。

ここでさっきの方から更に一言。「こっちに曲がるよ」。

おぉ、こっち向いたー。左折した機体はターミナルへ直進。

そして、次のなんでもない1枚がわたしの心を動かしてしまったのかもしれない。

翼と滑走路を映す艶やかなボディ。この感じ、何かに似ている…。うなぎか! あそこまで尖ってはいないけど、丸い断面に流線型の顔、そして時折発揮されるぬめり感。あぁ、そりゃツボに来るはずだわ。


とびうお(勝手に命名)は JAL 機の向こう側へ入った。
人生初のひこーき撮りの顛末を、これから数日お届けする予定。お見苦しい点もあるかと思うけど、体験記として軽い気持ちで読んでいただければと。

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