実録・おひとり様物語 交流編 (6) 御推薦フォトジェニック

ようやく佳境に入ってまいりました。では、昼下がりの撮影大会らしきものの話。今回、撮り目的で来場した人の多くが「展示物」以外に待ち構えていた時間帯かもしれない。だからある意味、午後のハイライト。わたしも少々狙って行動していた。

運転台公開エリアの横にある建物に着いた。エントランスには、写真でしか観たことのなかったラッピングが施された、0系の鼻先。

エレベーターに乗れば楽だけど、待っていて間に合わなかったらあほくさい。7階分、気合で階段を昇り、屋上展望台へ。そこそこ人で埋まっているが、金網に張り付く余地はある。…お?

あれはひょっとして、やっぱり?

ビンゴ。おかえり、9A!

ふれあいデー開催時間帯に博多南へ来るであろう、500と0系の到着予想時刻を把握しておいたのは、やはり正解だった。

おや。一旦止まったのにまた動き出した。本格的にこっちの線へ向かってくる。もしや、入庫?

にょろーんと近づいてくるのに見とれていたら、シャッター押し遅れた。ゆっくり移動なのにひどいかぶりっぷり。地上で狙ってる人がいっぱいいるけど、長さを堪能できるという意味では俯瞰を選んで良かった。

W9 であることがはっきり読み取れる距離から、のんびりと車庫へ向かっていくのを見送った。

4月に外から観たときより、断然よく見える。カメラも違うから一概に比較はできんとこもあるけど、ここは敷地内。無論、物理的には外より近い。


既に V 化された2本が並んでいた。パンタカバーで一目瞭然。さらに奥にも1本。住友色のまま引退した0系や、T3 らしきものも。

放置されてる方のグランドひかりの切り身もそのまま。真っ二つにされただけのアレは、W2 の片割れだろうか。
V とか切り身とか観てたらまたせつなくなってきたので、反対側へ移動。

運転台見学用の2本が横たわっている。そしてその横、建設中の高架が、数年後には九州新幹線になるわけだ。S1 と仲間たちがここを走る頃には、博総に並ぶ顔触れも様変わりしていることだろう。

エレベーターで降り、1階の展示を覗く。

エクスプローラにも載ってたあの話に関するコーナーとか、

西の独自仕様最新3兄弟の模型とか、ちまちまチェック。500登場時に作ったとおぼしきパネルもあったんだが、「トンネル付近」の写真は今でも同じように撮れるのだろうか。

他にはこんな豪華な鼻先も。この真横で T5 の生い立ち紹介ビデオが流れてて、吹雪の中の移送や、2社で半分ずつ作ったものをくっつける様子など、ちょっとだけ観れた。でもその映像にビデオカメラを向けるのは常識的にどうかと思うぞ、他所のママさん(複数)。

そこをひととおり観て外へ出た。あぁ、そういえば 639A はもう入庫しちゃったかねぇ、と何気なく洗車台を観た、そのとき。

うわ、不意打ち。

まさにその 639A を担当し終わって、R68 が帰ってきた。ゆっくりと目の前を通過し、N の隣にちょこんと収まる。0系もちゃんと敷地内で観れて安堵。

そろそろ救援連結器の時間だ。行かねば。急いで地下通路を抜けたら、またしても視界を青とグレーが横切った。

おい。この洗車は完全にサービスやろ! だってさっき帰ってきたばかりの W9 だよこれ。いやそりゃもう、ありがたく撮らせていただきます。

こちらからでは避けきれない柱が多すぎるが、ともかく「水しぶきを浴びて洗われるの図」を観れたことに意義がある。
とまあ、営業してない隙を突いた人気車両の大盤振る舞いをきっちり満喫したのであった。って、14時の実演始まっちゃうよ。いそげいそげ。

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