OtiS IV

なんと28日午前9時台に入手。タワレコ通販の配送業者(=郵便局)が時間指定を読み違えて朝いちに来ちゃっただけなのだが、今回に限ってはグッジョブと言おう。1時間半の大作を、届いた当日からじっくり堪能できたからね。
なお、はりきって早速聴き始めたところへ、今度は同名ツアーのチケットまで到着。相変わらず後ろから神席。PlugAir とかいうものもついてきたが、最近のライブのダイジェストが大半で実質本体はボイスメッセージ1分間。ま、そんなもんだ。
というわけで本日はこちらの感想文含め2本立て更新となります。

DISC 1

QUIT30(組曲まとめて)

閉塞した地球を「彼女」の愛が救う、という大筋は CAROL の続編と言うだけのことはある。宇宙からの俯瞰視点を強調するのは EXPO、インスト部分にがっつり尺を割いたプログレ的展開は MTR を彷彿とさせる(アレと違ってトラック分割されてるのは使い勝手重視かな)。いろんな意味で、過去のいろんな作品のエッセンスを思い出させる構成。音的にはエレクトロもありオリエンタルもあり、攻めの姿勢を存分に堪能。ただ物語の全貌を理解したとはとても言えないので、ライブで完結するもんだと期待しておこう。
ところで、宇宙人たる3人にとってキャロルはやっぱり娘みたいなもんなんですかね?(10の歌詞参照)

その他の新曲

12年からのシングル(c/w 含む)はここでは省略するが、ミックス違いなのは一聴して明らか。他曲に合わせて厚みをプラスしてる感。

01. Alive
チルドレンのアンサーソングな気がする(「地球儀」というワードにひっぱられすぎかもしれんが)。新世紀は明るいと思ってたけど実際にはそうでもなかった、でもこの世界を生きていくんだ、という決意表明的な。

06. STORY
今作唯一の木根さん作品。みっこさんとのコンビで心温まる空気が漂う。ウツのファルセットを思う存分味わえるのもうれしい。そして「終わりは来ない」という一節にほっとせざるを得ない。

15. Mission to GO
組曲ではないけど、テーマと世界観、重みのある音遣いは共通してる。CAROL におけるジャスワンの立ち位置かと。

16. If you can
ここまで組曲含め大半が、どちらかというと現代の暗い部分にフォーカスしたものが多かっただけに、最後の最後にぬくもりと優しさ全開はずるい。泣くやんけ。そして「かならず次のはじまりがある」に再びほっとする。行方は風と空のみぞ知る、だけどね。今はそれでいいや。

DISC 2

CAROL2014(組曲まとめて)

昨年さいたまで「なんでそこで外人さんに歌わすねん」と誰もが思った(が、やむを得ぬ事情に涙をのんだ)であろうアレをベースに(もちろん日本語で)ウツが歌ったもの。つまり本来なら現場で聴けていたはずのものを、ここで再現してくれたんだと思う。
全体的に生音が前面に出ており、88年版より厚みと柔らかみを増した心地よい音空間。特に後半2曲は昨年版とも結構違う。なお、くいっと組曲ともども全面的に参加しているマーティ氏のギターが案の定かなり存在感ある件については、人によって好みが分かれる可能性。

その他

01. Always be there
DISC 1 収録曲との最大の違いは「2人の和やかな世界に話を絞ってるかどうか」かな。ささやかな幸せをしみじみかみしめる曲は、確かにあっちの流れに入れると浮くかもしれない。

06. Alive (TK Mix)
DISC 1/01 のミックス違い。先生ソロのクラブで流しやすい感じの仕上がりとなっております。普通にフェードアウトと見せかけて最後にひっぱったのは意表突かれた。つなぎ次第でエンドレス。

DVD(先生インタビュー)

予想以上にたっぷりで驚いた。タイトルの意味は「開けるための閉め」より「けじめとしての定年(ただし定年後も働いたりしちゃったりして)」の方がわかりやすいかも。つーか「”The Beginning Of The End” とだいたい同じ」てことは、アレって「終わりの始まり」ではなく「終わりという名の始まり」て訳の方が正しいのか。
あと、最近のライブが毎度難解なのは、細かいネタ好きな層めがけてわざとやってるということが改めてよーくわかりました。ありがとうございました。がんばって万単位のジグソーパズル解きますわ。

総評

ながら視聴なんてもったいない、プレーヤーの前に腰を据えてじっくり向かい合いたい逸品でございます。パッケージ開けて取り出してセットする手順が長い(おそらく iTunes 比)と先生がどこかで言っていたが、それも楽しみのうち。歌詞カード最終ページ最後の一文にじわりとくるのは、現物を手にした人の特権だし。
また、ベスト的なライブが続いたのでここらでいっちょ新曲づくし(これも先生談)というのはわたし以外にも喜んだ人多数かと思う。

そして、組曲2本立てと同じくらい目立つ特徴が、何曲も使って(2曲はきっぱり。解釈次第では Alive も)「終わりじゃない」を強調してるとこ。10周年の終了とは違うのだよってことだと思うけど、この年度が過ぎたらそれこそ定年後の道楽みたいな感じになるんだろうなぁ。

30年の歴史のうち「最初の数年」をリアルタイムで知らないが故に、今もなお自分は「後発組」だという意識がある。それでも、これだけの力作に触れることができたのは、24年おつきあいしてきた中でも有数の思い出になるんじゃないかな。

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