ほりでい奥多摩 (2) 山を登る道
10 Sep 2014
普段は鉄道か飛行機の雑誌ばっかり買う当家。ごくたまにわたしの独断で音楽雑誌に手が出る。これだけネットが普及したとはいえ、紙の本でじっくり読みたい話というのはあるし、印刷物で欲しい写真というのもある。完全ペーパーレスとはなかなかいきませんな。
さて、盆の青梅線ツアーは序盤のハイライトへ。
しかし、この間合いではその急峻さがお伝えできないという痛恨の事態。現地で立っていると明らかに背後へ向かって重力が働いているので、とんでもなく急なことは存分に体感できるのだが。
ので、もうちょっと足元に近寄ってみた。車両の特殊な造形が、否が応でも傾斜を教えてくれる。
御岳登山鉄道のケーブルカー。言うまでもなく、本日最初の目的がこれそのものである。
まずは麓側の滝本駅にて、全区間往復きっぷを入手。乗車列に並ぶ。
実はこの時点で既に正午。微妙におなかがすいたようなすいてないような中途半端な状態の中、並んだ位置の目の前のアイス自販機を眺めてぐっと我慢。
発車5分前。降車終了とともに乗車可能になる。
乗るのは「青空」号。この車両は6年ほど前に投入された3代目とのこと。後ろ向き席がドア前に空いていたので、そちらに陣取っていざ出発。
2両が互い違いに単線を上下し、中央付近で離合する、ケーブルとしては至ってベーシックな運行形態。さっき見かけた黄色いほう=「日出」号とすれ違う。
それにしてもこの傾きっぷりは見事である。車体の設計角度は22度。路線内の最急勾配箇所に至っては25度。もうパーミルとかパーセントとかって領域ですらない。ひえー。なお、御岳を上回る勾配のケーブルは国内にいくつもあり、お近く(?)の高尾山が日本一らしい。
ひとしきり登ると御岳山駅に到着。
今来た坂の下が遥か霞んで見えないのは、決して天候いまいちなせいだけではない、はず。
2代目車両をモチーフにしたと思われる顔ハメ看板が、昭和中期の香りを漂わせている。
それにしても犬が多い。ケーブルでもわんこ専用スペースがあるくらいには多い。上写真中央のわんこも、我々と同じ車両で登ってきた。どうやら、頂上の神社で犬を祀っている関係のようだ。神社にもいろいろあるもんで。
でだ。これで頂上というわけではない。ケーブルカーで登りきれなかった分は、同じ会社が運営するリフトで到達することができる。そのために最初から通し券を買っておいたわけで。
いざ乗ってみたらその名の通り、スキー場のリフトみたいなやつ。復路はそうでもなかったが、往路に関しては地面までの距離が極めて近い箇所がいくつもあり、背の高い旦那さんは足をぶらぶらすることもできず難儀していた。わたしですら結構きわどかった。
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