夕刻の一瞬にお別れを

駿河国より無事帰還。レポは明後日辺りからぼちぼち。
さて、家族団欒が大好きな両親のため、遠征を断念した正月三ヶ日。撮り初めは3連休まで持ち越しと思っていた。が、ぽっかりと空いた暇な時間が、わたしの背中を押してしまった。
正月はまた来るけど、アレは二度と観れないよ、と。

今年度、幾度にもわたって我々を振り回し…あ、いや、魅了しまくってくれた、姫路の 7179A+765A。運用は5日までだが、4日から仕事始めのわたしには3日がラストチャンス。
ひっかかっていた。28日の壮絶な玉砕っぷりが。
…これ行かなかったら、きっと後悔する。

ティータイムもそこそこに、JR の最寄り駅まで車を走らせていた。30分前に着く新快速で、一路西へ。
既に10人程度の同業さんがスタンバイ済。だが、ホームで多数派を占めていたのは上り列車を待つ乗客。U ターンラッシュがピークだからこそ、臨時も走っていたわけで。

停まった列車たちが去る。刻々と表情を変える空を眺めつつ、上下線1本だけの通過流し練習はやっぱり微妙。ホームを振り返れば、当たり前のように黄色い線の外側に最初から立つ人などもあり、相変わらず1人では怖くて注意できず。

こだまは上下線とも定時に現れた。が、通過列車は上下線とも遅れ。下りは聴き取れなかったが、上りは7分延とのアナウンス。かぶるかもしれない、そしていつ来るかも判らない。最後までスリル満点の舞台を用意してくれちゃって、もう。

いつ来ても一瞬で構えられるようにして待機すること、7分。

止まっているかと言われると、限りなくあやしい。が、オンライン版年賀状に使った分(53mm)より随分広角にしたので、入れたいものは全部入った。JAL も、100系の赤い光も、勿論主役の2編成も。
ん、なに? 今日の主役は俺だって?

涼しい顔で視界を独占した W7 が、その編成番号と500系の証たるロゴを見せつけるようにして、猛スピードで駆け抜けていった。

その後、レールスターも4分延で通過。いずれ山陽こだま界を背負って立つ者どうしの並びも、観られなくなる日が必ず来る。こちらの組み合わせも早いうちにきちっと撮りたい。
最後の彩りを放つ空へ向かう V5 を見送って、姫路を後にした。

しばらくはここへ撮りに来る頻度も落ちるかもしれない。だって、残された数週間で欲しい絵はいくらでもあるから。欲張りな人の姿はきっと、翌週には全然違う所にあるだろう。実際そう思った通りになったわけで。

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