当世お伊勢参り事情 (14) 産業線路・1

少し前に帽子を買ったのだが、ゴムひもがついてないと撮影時などに不便なので自力でつけてみた。100円ショップでヘアゴム買って、ミシン針で穴あけるなどして通し、長さを適宜調整。たまにこういった局面が訪れて、裁縫セットが役に立つわけで。普段あんまり使わないけどないと困るものの代表格。
さて三重県のお話ですが、2日目後半は別の路線へ。

桑名から近鉄で少し移動して、富田という駅で一旦改札を出る。出ないと乗り換えできないからね。

で、また同じ構内へ戻る。これから乗るのは近鉄ではないのだが、ホームは兼用。

そう、こちらが元祖というか本家というか、元からの三岐鉄道線。
北勢線を近鉄から引き取った結果、こちらは三岐線という案内のされ方になっている。せっかく1日きっぷもあることだし、勢いでこっちも制覇してしまおうという計画。1泊2日の2日目を可能な限り効率的に使えるよう、帰りの新幹線は夜のきっぷをとっておいたし。

ナローでもないのにとっても簡素な終端を間近まで観に行ってもよかったのだが、既出の通り足を痛めていたので無理しない。

ほどなくして、先発列車が到着した。

あれ、ラッピングですか。いきなり来たのがこれだったんで、車両の基本色が黄色だということを一瞬忘れてしまった。

空いていたので最後尾かぶりつきを選択。外から顔を観た印象も、中から運転台を観た印象も、なんかこう国鉄っぽい。あとで元西武車であることに気づいてなんか納得した。

例によってこちらも全線制覇が最初の目標。沿線観察しつつ、まずは終点をめざそう。

全線完璧にまっすぐというわけではないのだが、やたらと直線コースがあり、速度もそこそこ出る。

さらに目をひくのは途中駅の構造。ホームはさほど長くないのに、駅両端のポイント間距離が妙に長い。
いずれの特徴も、貨物列車が多く行き交うことを考慮したものだろう、と旦那さん。こうして沿線を眺めている分にはのどかなローカル路線なので、貨物と言われると不思議な気分にすらなる。のちに実物を観て大きく印象が変わるわけだが。

ところで、三岐線は至ってふつうの 1067mm 軌間である。

広っ! と思ってしまうのは、ついさっきまでナローな世界にどっぷり浸かっていた反動に違いない。向かい合わせのシート間隔、貫通路のサイズ、なにもかもがワイド(当社比)。

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