Report – access tour 2007 diamond cycle @ ハーモニーホール座間 / 2007.02.03

最初に言い訳。実は屋根のあるところで access を観たのはこれが初めてです。野外込みでも、93年の Racy Rockfes 福岡公演で数曲歌ったのを観たっきり。要するに、実質初参加に限りなく近いわけですよ。そりゃ詰めも甘いですよ。
まぁね、第1期の頃は TM だけで小遣い消えてましたし、再開後は遠慮したりくまの都合があったりで参加する余地なかったんですよねー。って遠慮しなきゃ黒鰤とゴーストは行けたんじゃないのかと。しくしく。

というような人が、何故か突然引き当ててしまった神席で観たものを思い出せる限り書いてみます。これで今年のチケット運は終了かしらん。
あ、勿論壮大にネタバレですので、マイ初日まで観たくない方はご用心を。それと常連さんは承知だと思いますが、わたしのレポはおそろしく長いのがデフォですので、読むならお時間のある時にどうぞですよ。

もくじ

さっさと読みたい人用もくじ

Prologue | Chapter 1 | Chapter 2 | Encore | Epilogue

Prologue

元はと言えば義理で取った、2枚めのチケット。しかし現状が現状ですし、そもそもあんな良席を義理に使うなんてありえません。これは本気ファンの方に譲るべきだと。
てことで、譲渡手段を考えた結果、みくしを使うことに。譲りますって書いて風呂入ったら、瞬く間に3通来てました。座間が品薄ってのは本当だったみたいです。無事お譲りする方が決まってひと安心。

さて当日。開場は17時。グッズ販売があることを考えると確実に開場前にお渡ししたい。ので、16時半を目標に現地入りすることに。
しかーし。何故か急行より混んでいる各停(同類さんが大量にいたからだと後で気づいた)に乗り、相武台前で降りたはいいものの、どっちだよ。てかどうやって線路の向こうに行くかわからんよ。そこで、せこい手を使いました。プリントした地図を片手に迷っている方に「あのー、ハーモニーホールってどっちですか」。えぇ、地図さえあれば判りますんで。自分でプリントしろよってつっこみは勘弁です(横浜のプリンタは故障中)。
そしてその方々と一緒に歩いて向かったのでした。
ま、ちょっと歩けば数十メートル単位で女の子集団ができあがってたんで超わかりやすかったんですが。信号単位で団子になった集団がたくさん、のどかな町の中をてくてくと。この先にホールがあるとは思えないのどかさです。加須ほどじゃないらしいですが。

十数分歩き、ようやく到着。どうやら建物内にはもう入れるようです。ちょっと遅れてしまったものの、チケットの引き渡しも無事終了。せっかく隣席どうしなので、お喋りしながら列に並んで開場を待ちます。
そして入場後、今度はグッズの列に並び、パンフ・ルミカ・ストラップを無事保護。
CD 購入でポスタープレゼントってのも心揺れたんですが、この時期に持ち物をあまり増やすのもどうかと思って断念。

さーて、席に行ってみますか。1階 E 列、っと。
…近っ!
これまで観たどのホールクラスのライブでも経験したことのない、近さでした。だって大ちゃんの機材の製品名がほぼ全部読めるんですよ。OASYS に MOTIF に novation なんたらとか Roland の何かとか(これは単に忘れただけ)。真横だからわかんないけど moog ぽいのもありましたね。
いやー、これはすごいものが観れそうです。この時点で期待ふくらみ放題。
ルミカをぱきぱきやったり(あっ、お隣さんにサイリウム1本もらってしまいました…恐縮です)パンフを眺めたりしながら、しばし待ちます。…だいぶ待ちます。あー、押してますねー。入場が時間かかってるのもあるでしょうけど、さすが初日。

ステージ中央後方に、カットしたダイヤを上から観たような多角形が2つ。それを挟んで壁が数ヶ所内側に折ってあるような感じ。セットを眺めてて途中で気づいたんですが、要は会場全体をひとつのカットダイヤに見立てていたのかなと。ステージも客席も、同じ石の中。

Chapter 1

1ベルが来たのが20分くらい過ぎてたんで、結局開演は多分30分押しくらいだったかと。

♪01. Stay
ステージ中央に降ってくる銀色の粒。PV でひらひらしてた帯を模してるのかな。
そして登場したおふたりは黒ずくめ。ヒロは長めのジャケット。大ちゃんはながーいマントに、銀のヘアアクセ。ちょっと総統モードに近いかも。
出たばっかりなんで当然っちゃ当然ですが、アルバム曲はほぼ CD 通りのアレンジ。女性ダンサーさん2人がだいぶ踊ってるのと、近い故に大ちゃんとヒロがなかなか同一視界に入らず、どこを観ていいのか軽く混乱してみたり。あ、でも曲終盤でマントが風にたなびきまくってるのはすごい覚えてます。そこかよ。
ちなみにマントはこの曲だけですぐ脱いじゃいました。弾くのに邪魔そうだったし。

* MC.
まずは歓迎のご挨拶から。今日から幕開けっていいですね。
喋る前に大ちゃんがスタッフさんと何やらごそごそ言ってたんですが、何かの調子が悪かったのかな。大きなトラブルではなかった模様。

♪02. JEWELRY ANGEL
ダイヤ繋がりでぴったりすぎる選曲ですねぇ。大ちゃんが赤いギター。よってアレンジも相当ロック寄りに大幅変更。そしてヒロはエアギター?よろしく、当て振りぽいことしてました。

♪03. 夢を見たいから
これも結構変わってたけど、ほのぼの路線は維持してあったような。

♪04. Hung Me For The Distance
こちらはちょっとクラシカルな雰囲気すら感じる音に。大ちゃんのピアノ(OASYS だったと思う)が冴え渡ってました。あの毎回空中へ跳ねるような手つきがもう。そしてヒロの伸びのある声もすっごい気持ちいいです。

♪05. Inner Cycle
緑のレーザー光線飛びまくり。ヒロが前曲から一転、絶叫に近いハードな歌い方。CD とは全然違う(そりゃあれは再現できんわな)んですが、別の意味でぞくぞくしました。それと後で冷静に考えると、そうか主旋律はあれだったのか、と。

♪06. Only the love survive
これもまただいぶリアレンジされてたかと。ヒロがマラカス持ってくるんで何かと思いました。片手で2個振ってましたよ。

* MC.
まずはやっぱりアルバムの話題から。歌詞カードの特殊部隊、やってるうちに楽しくなっちゃったとか。しかし大ちゃんのマスクは隠れなくちゃいけないのに目立つとか、ロープで下りてんのに視線がこう(実演つき)とか、ヒロがつっこみ連発。
ところで、この日はバリライト担当の「なべさん」がお誕生日だったそうです。皆でおめでとうコール。なべさんは1階 PA 卓にいらっしゃって、にこにこお辞儀してました。

そして、普段はあまりしないという昔話。
大ちゃん「デリケートプラネットの…」
ヒロ「それは聴けないなー」
と言われつつも大ちゃんが語ったのは驚愕の事実でした。
デリプラの頃の取材で移動した先で、控え室に水道がなく、大ちゃんは多分家からベースメイクしてきてたものの、ヒロが大慌て。そこで水の代わりに使ったのが…
「クリームソーダがそこにあってね、それをちょんちょんと…」
えええええ! クリームソーダってあの緑色でアイスが乗ってるあれ…あ、ありえねー!! 会場中動揺の嵐。
しかし話はそこで終わりませんでした。その話を大ちゃんがウツにしたところ、「木根は味噌汁の上澄みで(略)」っておいおい! 大ちゃん、それはいくらなんでも騙されてませんかと。

♪07. STAY MY LOVE
バンド編成で歌うのは久しぶり、とヒロ。大ちゃんは前に設置された MOTIF でしっとりとピアノを。あー、綺麗な曲だなぁ。

Chapter 2

休憩時間。その始まりを告げたのは、いかにも機械発音っぽい英語アナウンスでした。厳密に何言ってたかは忘れましたが、”access 15th anniversary 2007 Dance Parade Mix will start soon (中略) few minutes.” みたいな。その few が5になり3になり、と。
だんすぱれーどみっくす。つまり、この後は踊れということですよ。
残り1分。アナウンスは言いました。”Are you ready? Here we go.”

♪08. Dance Parade Mix
さあ、怒濤のひとときの幕開け。ステージの頭上にはミラーボールが、そしておふたりは白ベースの衣装にチェンジして登場です。

AGAINST THE RULES
ちょ、「ほぅ!」てそんなジュリアナちっくなもの超久々に聴きましたよ! オリジナルを遥かに凌ぐディスコっぷりです。そしてシンセブースが高々と上昇。
REAL AT NIGHT
歌がなかったら絶対この曲とは思えないほど、超キュートでポップなアレンジに大変身。ねずみランドのパレードかと思いました。あ、だからダンスパレードですかそうですか。さすが大ちゃん。
HOT CRUISING NIGHT
これも相当変えてきました。ここらへんからいろいろ記憶してる場合じゃなくなったっぽいです、はい。
balearic GHOST
大ちゃんの見せどころ。実質ここがソロコーナーでした。一旦降りてきたブースが再び上昇。四方八方のシンセを駆使しまくって踊るように操ります。あーたのしー!
LYIN’ EYES
今度はヒロの番。と言わんばかりに、やばさ炸裂。数メートル先の真正面であんな腰使いされたらそりゃ視線も釘付けになりますよ!
ちなみにアレンジ的には、サビ抜き(だったよね)で他のところが全部ラップ状態。
DECADE & XXX
きたー! いや、リコレでやったから夢見とこれはやるんじゃないかなって思ってたんで。最初ゆったりと歌ってたんで「お?」と思ったところ、全体のテンポ上げるかわりにボーカルの音符の長さが約2倍になってたんですね。

以上ほぼノンストップ。いやー、すごいもん観ちゃいました。踊った踊った。

♪09. CATCH THE RAINBOW
さいたま…あ、いや。これもすっかり定番曲の仲間入りですね。背景も時折虹色に染まってました。

♪10. MOONSHINE DANCE
振りがあると聴いていたので難しかったらどうしようと覚悟してたんですが、すぐ覚えました。そんなことより「むんらいぷれいっ」ですよちょっと。離れてても近くても、ばっちり顔を見合わせて超楽しそうに。くー。

♪11. EDGE
ふと気がついたらダンスミックスが終わっても踊りっぱなしな件について。これはオリジナルにだいぶ近かったですが、曲の長さを一切感じないうちにあっという間に。

♪12. Cosmic Runaway
リアレンジ入ってる旧曲って、さすがに最初の一音では判らないんですけど、これはイントロの途中であの音が入って「ん?これはもしや…」と思ったわけですよ。当たりでした。メモリアルイヤーに、結成前の原点になった曲。たまりませんねこれは。

Encore

瞬く間に駆け抜けた本編。あ、でもあの曲もあの曲もやってないや。これからですねー。そしてわたしは、年中行事大好きな大ちゃんのことだから、もしや豆まくんちゃうかと考えていました。

* MC.
ちょいラフ(大ちゃんはそのまま?)に着替えて再度現れたおふたり。
で、何を言うかと思ったら…「今日って何の日?」そう、まじで節分きました。さすがに豆粒じゃなくて袋に入った豆でしたが。客席にはいつの間にか、鬼のお面つけたスタッフさんが2名ほど。同じことを予想してお面持ってきてた方もいらしたようで。
さーいきますよー。おにはーそと、ふくはーうち。ブーメランブーメラン♪(by ヒロ。えぇ、投げ方が完全に)
そして最後の1個。大ちゃんが投げる…って自分で取ってどーする! それを投げ直したやつが、あれ、こっちに来た…思い切ってじゃーんぷ! したら手に当たって跳ねて…あっ! なんと、取ったのはお隣さんでした。後で聴いたら「脇にすぽっと入ってきて」。期せずして共同作業となっていたようで。

しかし、ここからが大変なことに。
記念撮影しよう、撮ってもらおうか、と言われた時「客にポラでも渡して撮らすんかなー」と想像したんですが、それどころじゃない事態に。
「携帯持ってる?」
え? なに? 自分の携帯で撮っていいのかよ! まじですかー!!
会場中騒然。制限時間は1分。よーし撮っちゃうぞー。…しかし、わたしはマイ携帯が2年ものでカメラ機能がしょぼいことを思い知らされるはめになったのでした。白く飛んじゃって全然顔わかんないよ! ていうかズーム付いてないからちっちゃくしか写らないっつーの! あぁ、機種変したい。スタッフブログ観る限り、違反者出ない限りは他会場でもあるはずなので、カメラしょぼい方はぜひともこの機会に。
そして終了後、大ちゃんとヒロもそれぞれの携帯で客席側を撮ってくれました。どこかにアップするつもりみたいです。でも何故か何度やっても自分が寄り目になるヒロ。

ちなみに、サポートメンバーさんの紹介はここだったか第一部後半だったか忘れました。大ちゃんのツアーでお馴染みになった方ばかりです。

♪13. Bright Sight
背景に星空。そうか、これも冬らしい曲ですね。ヒロのしっとりした歌声が胸にしみます。

♪14. S-MILE GENERATION
うおーそれ出してきますか! と一発で判る、比較的オリジナルに近いあのアレンジ。客席も含めて明るく照らし出された中、文字通りのスマイルがおふたりの顔にもたくさん。

そしてここで一旦アンコール終了。えぇ、客電が落ちたという時点でダブルアンコール確定ですから。

* MC.
ということで再登場。真面目に15周年のお礼を語るおふたり。大ちゃんソロでも終盤に丁寧なお礼の言葉が恒例化してますが、ほんとこういう律儀なところがすごく嬉しいです。

♪15. LOOK-A-HEAD
やっぱり最後はこれで締め。じゃすちゅーあくせす! もう余力を残しておく理由もないので、おもいっきり跳んじゃいました。
後半でヒロが大ちゃんにぴったりくっついてみたり、終盤ではそれぞれ(サポメンさん含む)花道のぎりぎり端っこまで出てきてくれました。そしてですね。最後の最後、見せてくれましたよ。ヒロが。真正面でひざまずいてのあの腰使いには本当やられました。

Epilogue

振り返ってみれば、大ちゃんの華麗な動きとかアレンジの大胆さとかもそうなんですけど、ヒロの存在感を思い知らされたのでした。お隣さんはヒロ寄りの方だったんで、再三再四飛んでくる視線とかあの腰とかにやられっぱなしでしたが、大ちゃん寄りのわたしでさえもその気持ちがよーく判った気がします。
あと、どの曲って書けないほど何度もあったことですけど、大ちゃんとヒロのアイコンタクト、というよりめっちゃ見つめ合うひととき、そしてもれなく笑顔。あぁ、この空気が access なんだなぁ、って実感しました。

ロビーへ出て喉を潤して出口へ向かうと、そこには臨時バスを待つながーい列が。いや、もう列はいいから。喋りながら歩いて駅まで帰りました。あっという間でしたよ。
しかしお腹がすいたので、駅のパン屋でちょっと買ってつまんで、そしてすぐ来た電車で相模大野までご一緒したのでした。いや、本当楽しかったです。ありがとうございました。わたしが中野行けたら、席は別々ですがまた盛り上がりましょうね♪

では最後に今回の教訓をひとつ。

ライブを一緒に観るのは熱心なファンどうしに限る。

…なに当たり前のことを、とか、周囲の人をひきずりこむのもいいぞ、とか種々のつっこみが想定されるわけですが。とりあえず、1回連れてってみて大ハマりしないようだったら次はスルーしてもよかったんだな、と、過去の自分に言ってあげたいわけですよ。
ともかく、今回まじで楽しかった最大の理由はもしかしたらこれかもしれませんし。

そんなわけで、選曲が比較的王道だったこともあり、CD は昔っから散々聴いてたのにライブは実質初、というふしぎなファンでも、十分過ぎるくらい堪能できたのでありました。事情が許すなら中野もちゃんと行きたいです。是非。

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