房総に彼岸あり (3) 太陽を飛ぶ

また台風来るんすかね。こないだのも各地で土砂崩れやらなんやら相次いだんで、あんまり追い打ちは勘弁していただきたいところなのだが。それより、10月ってこんな台風シーズンでしたっけ。昔だと9月の方が多かったような気がする。
まあそれはさておき秋分の千葉、ラストは空モノで。

例によって復路もアクアライン。事故こそなかったが、若干渋滞しているようだ。それはそれと割り切って、せっかくなので休憩を兼ねて海ほたるへ寄り道していくことにした。

空港からでは豆粒観測がやっとのパラレル。ここからならちょっとは近い。

離陸後大きく旋回したものは、ちょうど頭上を通過していく。時折、翼がうっすらベールを羽織る。

北風運用の日、ここからの鑑賞はアプローチの一部始終を眺めることが中心になる。

次々に着陸機がやってくる。浦賀水道を抜けてくる船も相変わらず多い。

左列の客席からは、横浜の市街地が綺麗に見えていることだろう。

残念ながら富士山とまではいかなかったが、丹沢山系と思われる稜線は見える。その手前には「都会としての横浜」のイメージを詰め込んだシルエット。ベイブリッジ通過中、これとほぼ同角度でみなとみらいを観るたびに、合成かと見紛うほど見事な構図だった APEC のポスターを思い出す。

そうこうするうちに、だいぶ陽が低くなってきた。これは期待していいっすかね。と、冬の朝にやっていたようなことを夕陽相手に試みる。もともとひこーき撮影は想定しておらず、長い装備は持ち合わせていなかったので、トリミングしてなお若干物足りない面があるのは御愛嬌。

一番当たったのがこれかな。玉乗りというよりは玉乗られ。

噴いた熱気がそのまま雲になったかのようなシーンも。

少し間が空くともう高度が合わなくなり、お腹がうっすら照らされるのを確認するのがやっと。陸にしろ空にしろ、やはり自然を相手にした撮影は難しいですな。と、いつもの結論が出たところで撤収したのであった。

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