海と羽田と仲間たち (1) 巨人の有終

昨日は海羽田というイベントにお誘いいただいたので、夫婦ともに年度末進行の中なんとか休日を確保しての参加。皆様には大変お世話になりました。ただなにしろお会いしたことのない方が大半で、うまく場に馴染めていたかは極めて自信ないのだが、それでも充分楽しかったのは「ひこーき趣味」という共通点があったからだろうな。
というわけで早速、本題から撮って出し。なお、トリミングとか必殺ふぉとしょとかは普段からちょいちょい多用しております。

ぶっちゃけお天気はよろしくなかった。そもそも出航できるか危ぶまれるレベル。なんとか出たはいいが、風も雨も強くなる一方。接近に合わせて窓を開け、撮り終わったら即閉めを繰り返していた。たびたび波の衝撃を食らうなどして屋形船は大きく揺れ、外の提灯も一部落下。naka さんから酔い止めを分けてもらわなかったら、我々も鑑賞どころではなかったかもしれん。
そんなスーパー悪条件でも中止にならなかったのは、きっとこれのため。

洋上で揺られること3時間少々、ついに姿を現したのは福岡からの 250 便、本日をもって退役となる JA8961。ついでに、提灯の邪魔が入ることも多かった、という事実をあわせて記録してみる。

飛来の少し前、船頭さんに対して船の向きを極力キープするようにお願いが出されていた。船は流されつつも、時折 S 字を描いて前進しては位置調整を繰り返す。その甲斐あってか、室内撮り組もまんべんなく窓に貼り付いて撮れる状況に。

頭上近くをパスした 747 が、翼の間からわずかに尾を引きながら再びファインダーに飛び込む。海の上で撮った証を構図に残そうと試みる。まるで夜間のように眩く光る誘導灯が、底面に映る。

後ろ姿がまったく見えなくなるまで、無数のシャッターは鳴り止まなかった。
天気との戦いは、操船的にほとんど限界だったようだ。しばらく後の他社 B4 までなんとか待ってもらって、海上撮影は終了。船宿さんにはバスで天空橋まで送っていただいた。

この後二次会のため本来なら1タミ直行のところ、みんなでちょっと2タミへ寄り道。先程の 250 便は到着が遅れたため、返しの 69 便も出発遅延しているらしい。

デッキ北側はひどい混雑で、モヒカンとの共演を1枚撮るのがやっと。上がり狙いで南側に移動したが、そっちもフェンス際がびっしり埋まっていることに変わりはなかった。

とはいえ、一歩下がってフェンスの上から撮ろうにも、雲がとっても低い。どの機材も脚をしまう前に姿を消してしまう。やっぱ貼り付くしかないか。しばらく屋根下で雨を避け、1本前の機材が上がったところで、わずかな隙間を見つけて潜り込む。

離陸が始まる。撮りながら思わず息をのむ。タイヤと4発のエンジンが全力で巻き上げる水煙の盛大さに。

翼の上にもくっきりと白雲が生じ、そして後輪がふわりと浮き上がる。

わたしにとっては国内旅客機におけるジャンボの見納め。正直言うとあまり雨の日は撮影に来ないので、そういう意味でも貴重な体験だった。
なお、8961 が雲の中へ去った次の瞬間、あれほどフェンスを埋め尽くしていた人混みが一瞬にして消え去ったのは見事という他なかった。次の離陸機が相手にされてなさすぎで気の毒なほど。

その後、ライオンで二次会。ついったーを利用した祭りに参加したり、著名な方にご挨拶したり、いろいろおもしろかったけど、やっぱり30人規模集まった中で全員と親睦を深めるのは無理というもの。ひこーき撮りやってる限りはまたどこかでお会いすることもあるだろうし、人の輪が広がるのはありがたいことなので、ゆっくりと馴染んでいければいいなと思う次第であります。まあそもそも基本属性が鉄ヲタって話はさておき。

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