晩秋コラボレーション (4) 前を向いて走る

なかなかライブレポにたどりつかない不思議。それは物理的にあれだけ酷い状態(ライブでお会いした方には判るかと)であっても、あるものを観るとつい入ってしまうスイッチのせい。

小倉のモノレールに刷り込まれたのか、モノレールや新交通の類に弱い。中でも無人運転のものは最高。だってほら、新快速も真っ青の前面展望が。
そう、台場にはゆりかもめがある。
最近はすっかり、マスコットの名前「ゆりも」を路線名のように使っている。Zepp に用がある時は、りんかい線の沿線が出発地でない限り、ゆりもに乗ることが圧倒的に多い。でも普段は「ただ乗るもの」。しかもライブ会場にカメラは持ち込めないから、そもそも宿に置いてくる。ふと気づいたら、かぶりつき席から撮った写真など皆無に等しかった。
だが今回、ライブ終了後即帰るため、撮り道具もフルセットで手元に。今なら撮れる。新幹線で帰れる時間に日曜ライブを設けてくれた、大ちゃんにこっそり感謝。

新橋のスープストックでどうにか栄養補給して、ゆりもに向かう。停車中の1本は既に埋まっているので、次を待つ。ほどなくして次発が到着。最前の1人席を確保した。
隣の外国人観光客にコンデジのシャッターを頼まれたりするうちに発車。前夜の最寄り駅・日の出などを過ぎ、いよいよ序盤の名所に。

白亜の橋は、早くも夕方の色味を帯びつつあった。

台場駅。前回会ったガンダムはもういない。立ち尽くすクレーンの足下で、水面が美しく輝く。ついでに、ゆりもの進路もかすかに輝く。

あぁ、こんな光の中で撮りたかった…と、ついつい幹線方面に引きずられる思考。いや、今日はライブに来たんだ。28A スジ撤退が決まる前から「撮るので土曜公演は蹴る」と公言していたから、土曜は撮りの方がメイン。でも千秋楽が観たくなるのは、車両もライブも同じ。


そんなことを考える合間にも、新橋ゆきと次々すれ違う。

そういえば、たいていの場所ではこんな感じで上下線の間に避難用か何かの足場が設けてあるから、足下が見えるシチュエーションはあまりない。4本のタイヤを目の当たりにすると、さすがにこれが「鉄道」ではないことを思い出す。

青海に到着。ロッカーへ向かう前に、ゆりもを見送る。

パレットタウンって、来年限りで消える話はなくなったんだっけ。ちょっと調べたら、少なくとも現状の姿であり続けるわけではなさそう。Zepp の代替会場があればいいけど。

会場前には、既にななこさんとお姉さんファミリーの皆様がいらした。どうも、はじめましてですー。既に大ちゃん界隈においても「撮る人」と紹介されることが多かったりして、ご挨拶がわりに撮りたての平塚流しをちらっと披露。わたし程度の腕前でも、その場で面白がっていただけるのは嬉しいものだ。
さあ、カメラとお泊まりセットをロッカーに入れたらライブだ。

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