あたらしい旅行様式 (19) 日常を守る人
6 Nov 2020
寒くなると、夕飯というか野菜のラインナップが変わってくる。青菜やキャベツの出番が減り、白菜やねぎが中心に。しかし、調子に乗って鍋の分量を見誤ると胃腸によろしくなく。今週前半にやっちゃったんで、後半は腹八分を心がけております。
さて夏の長崎はここから最終日。
食休みしてたら、街中に鳴り響くサイレン。8時15分だった。3日後の11時2分や翌週正午にも同様のものが鳴ったのだろう。そんな黙祷の朝を経て早々にチェックアウト、大荷物だけ昼までお宿に預けておいて、いざ沿線へ。帰り便の時間を考慮すると、午前中いっぱいは撮影に使える。
あ、ワンクさんおはようございます。もっとも遭遇機会の多かった 1507 は、浦上天主堂と平和公園の組み合わせ。全車どこかに尾曲がり猫も描いてあるという。うん、自宅で落ち着いて観ると確かにいるね。
今回の旅は全日程わざと平日ど真ん中。盆の旅行者による混雑は回避できた一方、地元の通勤ラッシュは平常通り。以前から乗り継ぎ対象電停である新地中華街でも、ピークタイムを過ぎてなお、多くの人が5系統から1系統に移って駅前方面へと向かっていた。
ワンクより控えめながら、親和銀行もラッピング。自社キャラと観光名物、そして nimoca。西鉄強い。
中の人もおつかれさまです。架線かなにかの点検かな。
ちょっと出島方面に歩いて行ってみる。以前観光した敷地内ではなく、周辺に注目。
十八銀行に見守られる無骨な橋は、出島橋といって明治中期の架橋。道路鉄橋としては現存日本最古らしい。
それとは別に、出島へ直接出入りするために近年新設されたのが、こちらの出島表門橋。ついでに出島を望む岸も遊歩道として広く綺麗に整備され、街歩きの休憩にぴったり。
橋の上から電車通り方面を眺めると、この一角だけがタイムスリップしてきたかのようにも感じられたり。
それにしても、滞在中明らかにお天気が右肩下がりですこと。空は白く、稲佐山もなんとなくぼやける。まあ降らなきゃよし。
明るい時間帯の西浜町にも行ってみよう。といっても、さっきからごく狭い範囲をうろうろしてるだけで、たいして移動はしていない。とりあえず電停の南側、車道に囲まれたちょっとしたスペースで一息。
と、そこへ構図も決めぬうちに通りかかるワンク。えーと、1305 は眼鏡橋の反対側が諏訪神社(くんち)ね。
昼夜を問わず、十八銀行の独特な威容は街の景色にいいアクセントを与えている。
車に邪魔されないアングルを求めて、結局電停に渡る。すると、
あーなるほど。さっき見かけた事業用車は、この人たちのものだったか。
ちょうど行われていたのは、デルタ線を構成するポイントのおそうじ。使う道具も結構アナログ。こういうのってなかなか機械化もできなさそうだし、併用軌道ならではの詰まりやすさもあることだろう。電車のスムーズな運行は、いろんな人に支えられている。
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