欧羅巴行進曲 (45) 第三楽章/Poštová

そういや先月実家で年賀状イラスト探しも手伝ったのだが、著作権への意識が多少ある人でも「その画像、無料で使っていいかどうか」の判断はかなり恣意的なんやなぁ。もちろん正規の無料素材で解決しましたよ。
さてブラチスラバの電車を楽しむ部もそろそろ終盤へ。

併用軌道部分まで歩いて戻ってきた。

この坂の下、カーブの奥が Námestie SNP 電停。意外と狭い範囲内を巡っていたことを改めて感じる。

結局シュコダ車は観るだけで乗る余裕がなかった。こうやって積み残しの課題が出ることにより、再訪を考えるようになるわけだな。

道路を渡り、対岸にはまた自動車通行止め区間。そちらへと向かう線路に沿って進む。

おっ、カメラ屋のラッピングだ。海外で特に日本ブランドの圧倒的な強さを感じるのがカメラ業界だったりする。もちろんクルマなども見かけるけれど、キヤノンニコンに関しては他社の追随がなかなか及んでないところがすごい。

振り返ると、そこには想像以上に賑やかな光景が広がっていた。

Poštová 電停付近は、こまごまとした店がずらりと並ぶ繁華街。ヤング向けと思われる店も多く、マクドやサブウェイといった西側資本もちらほら。そういうのに紛れて KGB PUB などという文字が隠れていたりする辺りが味わい深い。
そんな場所柄か、旧市街以上に人通り多数。しかも若い人中心。原宿的ポジションなのか。

ごちゃっとした空間に、ごちゃっとしたラッピングのタトラカーが行き交う。それもまた楽しい。

繁華街の道と交差する、並木に囲まれた歩行者道。この道の名前が Poštová のようだ。

ポストと呼ぶにしてはだいぶ芸術的な銅像が、歩く人たちを見守る。

一部には露店も出ていた。八百屋のかぼちゃに顔が描いてあったりしたのは、食用というよりハロウィンの必需品としての需要喚起だろう。

ところで、今回訪問の各地で顕著な違いを感じたものが、デザイン以外にもうひとつ。髪の色だ。

人物を撮りに来たわけじゃないのでいまいち明確な写真がないのがアレだが、ブラチスラバではとにかく赤褐色の髪の人を見かける機会が多かった。右端のおばちゃんくらいの赤茶色から、もはや赤紫に近いような色まで。
ウィーンの主流はもう少し黄色成分が多い茶色か、もしくは金髪。ヘルシンキに至ってはオフホワイトと呼びたいレベルの淡い色合い。ひとくちにヨーロッパといっても随分違うもんだ。

体調を考慮して引き上げるべく、Poštová から駅行きの電車に乗り込んだ。

そこはかとなくヤンキーなノリの落書きが若干多いような気もするが、滞在が昼間の間だけだったからか、ヤバい感じを受けることは特になかった。

なお、行き先が鉄道駅の場合、SL っぽい絵が表示されるようだ。これはわかりやすい。

この時点でトラム路線網が完全には戻っていなかったことも影響しているのだろう。中央駅に着いた人々の大半は、ぞろぞろとバス乗り場に向かっていた。

トラムの低床車とおそろいのシュコダ。連節バス、しかもトロリー。このへんも観察すればきりがなさそうだ。

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