季の移りに身をまかせ (5) 舞台に踊る煙

午後の散歩へ出かけたら、いつもの公園にねこ登場。何ヶ月ぶりかな、最近観ないから心配してたけど、元気そうでマイペースにしてて安心。園内の別の場所にも、別のよく観るねこ。ぐるっと回って自宅付近でも、別の常連ねこ。ねこ分の多い日だった。
では先月のおでかけ前半、梅小路の巻ラスト。

SL スチーム号の最終便には、他の時間帯にはない「おまけ」がついてくる。そのため、乗客は降りても先へ進めない。張られたチェーンの手前で待つことしばし、おまけタイムが始まった。

この日の担当は C56 160 号。足元が隠れるほどの蒸気を吹きながら、転車台へ向かう。

1日の運行が終わると、機関車は客車から切り離されて車庫にしまわれる。その模様を見物するために待っていた人も結構いたようだ。四方から囲まれた状態で、ぐるぐる。理論上は1周以内で位置が合わせられるはずなので、1周以上回っている理由があるとしたら「観てる人向けサービス」な気がしないでもない。

我々の立ち位置よりちょっと右方向にお尻を向けたところで、回転ストップ。

これですぐしまわれるわけではなく、チェーンの仕切りはまだ解除されず。引っ込む前に、もうちょっとやることがある。

転車台から、のりば脇までバックしてきた。ここで今日の分のおかたづけと、明日の準備を行う。

さっきまでの走行で動力となっていた石炭の燃え残りを、下部の蓋を開けて排出。自力では全部出てこないのだろう、係の人が棒かなにかで掻き出すようにして落下を促す。以前見かけた燃え殻(産廃扱い)は、こうやって出したものの置き場だったんやね。

それが済むとさらにバックして、今度は水と石炭を補充。水はホースで、石炭は…なんですかねこのショベルカー風改造フォークリフトのようなもの。とにかく、掬ったものをザーッとあけて投入。

せっかくなので、車庫入れシーンはもうちょっと近くで観よう。機関車の後方から転車台方面へ抜けられることがわかったので、補充中に回り込む。

最終的に運転操作を行う機関士さん以外にも、いろんな人が携わることで1両の機関車が動いていることを、改めて実感する。もちろん現代の電車にも同じことが言えるだろうけど、本来バックヤードで行われる作業を気軽に観られるのは、梅小路のいいところ。

再び転車台に乗った 160 号は、またも多めにぐるぐる。どんよりとした曇り空のおかげで、ひどい逆光に悩まされずに済んだのは幸いだったかも。

どうやら、整備中の C62 のお隣へ入庫するようだ。2番の庫に向けて、ゆっくりと後退。

上からも下からも、もうもうと立ち上る蒸気やら煙やら。あの調子で黒煙が出れば、そりゃ出入口の上も黒く染まるわな。あと今更だけど、燃え殻を捨てた後でも機構内に蒸気さえ残っていれば、この程度の構内移動は自力で可能なのね。でなきゃ、まだ移動するのに石炭捨てないか。

こうして C56 と C62 が並んだところで、おかたづけショーは終了。我々もすっかり満足で退館。嵯峨野線も新快速もみっちり混んでいて、そういや金曜だったのを思い出しつつ、梅田まで戻った。

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